M&A仲介は新卒に向いている?「やめとけ」と言われる理由と後悔しない判断軸

M&A仲介は新卒に向いている?「やめとけ」と言われる理由と後悔しない判断軸
以下の実績を持つ者が監修しております
大冨 翔太郎

ユニークボックス CMO
大冨 翔太郎(おおとみ しょうたろう)
新卒で大手M&A仲介会社である株式会社ストライクに入社。入社後は30件以上のM&A案件を手掛け、同社において成績上位者として表彰を受けるとともに、最年少での昇進を果たすなど数々の実績を残す。2023年5月に独立し、代表である梶川とともに合同会社ユニークボックスを設立。若手の未経験者から経営層に至るまで、多様な層の転職支援を手掛け、豊富な実績を築いている。

「M&A仲介は新卒だとやめとけ」と言われる理由は本当なのでしょうか。

本記事では、激務や離職率といった不安の背景を整理しながら、M&A仲介が新卒に向いているかどうかを判断するための視点を解説します。

本記事のポイント

Q

M&A業界はブラックって本当?

A

M&A仲介は忙しい仕事ですが、激務=ブラックとは限りません。業務負荷は案件の佳境など特定の時期に集中しやすく、若手でも裁量を持って案件に関われる環境が多いのが特徴です。
重要なのは業界イメージではなく、企業ごとの働き方や制度を見極めることです。

Q

新卒の離職率が高い理由は?

A

M&A仲介は成果主義が強く、向き・不向きが早い段階で分かれやすいため、「合わない」と感じた人が早期に離職するケースがあります。
一方で、起業や経営に近い仕事を目指し、一定期間の経験を目的に入社する人も多く、離職のすべてがネガティブとは限りません。

目次

M&A仲介は新卒だと「やめとけ」と言われるのはなぜ?

検索や口コミで「やめとけ」が目立つ背景

「M&A仲介 新卒 やめとけ」「M&A仲介 ブラック」「M&A仲介 きつい」
こうしたキーワードを目にして、不安を感じたことがある方は少なくないでしょう。実際にGoogleのサジェストや関連ワードを確認すると、ポジティブな言葉よりもネガティブな表現の方がよく目に入ってきます。

SNSや口コミサイトを見ても、「思っていた以上に厳しかった」「新卒には荷が重い」といった声が一定数存在しており、退職者が一定数いるのも事実です。そのため、「M&A仲介=新卒で行くべきではない仕事」というイメージが広がりやすくなっています。

感情論と業界構造を切り分けて考える重要性

ここで注意したいのは、業界への評価が個人の感情や体験に基づくものなのか、それとも業界構造として避けられないものなのかを切り分けて考える必要があるということです。どんな仕事にも向き・不向きはあり、特に個人への負荷が高い仕事ほど、合わなかった人の声が強調されやすい傾向にあります。

本記事では、「なぜM&A仲介は新卒にやめとけと言われるのか」という疑問に対して、不安を煽るような感情論で片付けるのではなく、仕事の構造やデータ、実際のキャリア事例をもとに整理していきます

M&A仲介業界について知りたい方、新卒で目指したい方、興味を持った方はユニークボックスで無料相談を行なっています。下記のリンクからお気軽にお問い合わせください。


M&A仲介は本当に激務なのか?そう言われる理由を解説

M&A仲介が激務と言われる仕事構造

M&A仲介が激務だと言われる最大の理由は、その仕事が持つ「構造」にあります。単に労働時間が長いから激務なのではなく、業務の性質そのものが労働者個人への負荷を生みやすくしているのです。

M&A仲介は営業職でありながら、扱う商材が「会社そのもの」です。取引金額は数億円から数十億円規模になることも珍しくなく、一般的な法人営業とは個人の持つ責任の重さが大きく異なります。さらに、営業の相手となるのは中小企業のオーナー経営者が中心であり、彼らオーナーにとっての「会社」は人生そのものと言っても過言ではありません。

後継者不在、業績悪化、従業員の将来など、重い背景を抱えた相談が多く、表面的な条件交渉だけでは話が進まないケースも多々あります。そのため、数字やロジックだけでなく、感情面への配慮や信頼関係の構築が不可欠となり、高いコミュニケーション能力を必要とします。そして精神的なエネルギーを消耗しやすい仕事です。

忙しさに波がある働き方と残業時間の実態

また、M&A仲介の忙しさには大きな波があります。常に忙しいというよりも、案件が佳境に入ったタイミングで一気に業務量が増える傾向があります

特に、デューデリジェンスや最終条件交渉、案件のクロージング前後の時期は、短期間に多くの意思決定と各企業やステークホルダーとの調整、膨大な量の書類作成が必要になるため、残業が増えやすくなります。

大手上場M&A仲介企業4社の月平均残業時間

会社名月平均残業時間データ時期
M&Aキャピタルパートナーズ87.5時間2026年1月時点
日本M&Aセンター70.8時間2026年1月時点
ストライク24時間2024年9月時点
M&A総合研究所51.2時間2026年1月時点

引用:openwork|M&Aキャピタルパートナーズopenwork|日本M&Aセンターストライク|数字で知るストライクopenwork|M&A総合研究所

openworkなどの口コミデータを見ると、平均残業時間は一般的な営業職よりやや長めに出ることが多いですが、一方で「案件が落ち着いている時期は比較的自分で時間をコントロールできる」という声も見られます。

常にブラックな環境というよりも、繁忙期と閑散期の差が大きい仕事だと言えるでしょう。

M&A仲介は「激務=ブラック」と一括りにできない理由

M&A仲介は確かに業務負荷の高い仕事ですが、それを理由に「ブラック企業的な働き方」と即断するのは、実態を正確に捉えているとは言えません。それはM&A仲介における忙しさは、業務の性質上、特定の局面に負荷が集中しやすいという特徴があるからです。

「ブラック企業」と呼ばれる環境に共通する要素として、業務量に対して裁量がなく、成長実感や納得感を持ちにくい点が挙げられます。その点M&A仲介では、若手のうちから案件全体の流れを把握し、意思決定の一部に関わる機会が与えられることも多く、単なる作業労働に終始するケースは比較的少ないと言えるでしょう。

さらに、成果に応じた報酬や評価制度が整っている企業が多い点も、ブラック企業との大きな違いです。忙しい時期に個人への負荷が高い分、その成果が年収やキャリアの成長として可視化されやすい環境にあります。これは、「ただ消耗するだけの激務」とは性質が異なるのです。

もちろん、すべてのM&A仲介会社が健全な環境であるとは限りません。しかし、「激務であること」と「ブラックであること」を同義として捉えてしまうと、仕事の本質や得られる価値を見誤ってしまう可能性があります。

重要なのは、業界全体のイメージではなく、各企業の働き方や制度、育成方針を具体的に見極めることだと言えるでしょう。


M&A仲介は離職率が高いと言われる理由|新卒が辞めやすいのは本当?

成果主義によるミスマッチと早期離職の構造

M&A仲介について調べると、必ずと言っていいほど「離職率が高い」「新卒がすぐ辞める」という話が出てきます。まず表面的な数字だけを見るのではなく、なぜそういう話が出てくるのかという背景を理解することが重要です。

まず、M&A仲介は成果主義の色が非常に強い業界です。年功序列ではなく、成果やプロセスによって社員の評価が行われるため、結果が出る人とそうでない人の差が比較的早い段階で見えやすくなります。そのため、「思っていた働き方と違った」「自分には合わない」と感じた人が、早期にキャリアチェンジを選ぶケースがあります。

M&A仲介を足がかりに、次のキャリアへ進む人が多い理由

ただし、これは必ずしもネガティブな離職ばかりではありません。M&A仲介は、将来の目的を明確に持って入社する人が多い業界でもあります。

  • 将来的に起業したい
  • 経営に近い立場で働きたい
  • 事業承継の現場を学びたい

といった理由から、M&A仲介業界というハードな環境を選ぶ人も少なくありません。

実際に、元SMBC日興証券出身者へのインタビュー動画では、「起業前にM&A仲介を選んだ理由」として、経営者の意思決定プロセスを間近で見られる点や、財務・交渉スキルが短期間で身につく点が挙げられています。

【起業したい人へ】起業前にM&A仲介を選んだ理由|元SMBC日興証券が語るリアルな転職戦略

一定期間M&A仲介を経験した後、起業や事業会社への転職を選ぶ人が多いのは、この業界の特徴の一つです。

他の成果主義業界と比較したときの位置づけ

M&A仲介の離職率が高いと言われる背景を理解するためには、他の成果主義業界と横並びで比較する視点が欠かせません。M&A仲介だけを切り取って見ると「辞める人が多い業界」という印象を持たれがちですが、成果主義を採用している業界全体を見渡すと、必ずしも特異な存在ではないことが分かります。

たとえば、証券業界や不動産業界は、新卒入社後数年以内に一定数が離職するのは珍しいことではありません。これらの業界でも、成果が評価に直結するため、早い段階で向き・不向きが明確になりやすく、「合わない」と感じた人が早期にキャリアチェンジをする傾向があります。M&A仲介における離職も、この延長線上にあると考えるのが自然でしょう。

また、外資系コンサルティングファームや投資銀行部門などでも、業務負荷の高さや成果プレッシャーを理由に、数年で次のステップに進む人が一定数存在します。しかし、これらの業界が「危険だから避けるべき」と一概に評価されることは少なく、むしろ「短期間で市場価値を高められる環境」として認識されることが一般的です。

M&A仲介も同様に、在籍期間の長さよりも「その期間で何を得たか」が重視されやすい業界です。成果主義ゆえに定着率が低く見える側面はありますが、それは裏を返せば、キャリアの次の選択肢が広がりやすい環境であるとも言えます。

このように見ると、M&A仲介の離職率は「業界として不健全だから高い」というよりも、「成果主義の特性上、キャリアの回転が速い」ことの表れだと捉える方が実態に近いでしょう。離職率の数字だけで判断するのではなく、その背景にあるキャリア観や業界構造まで理解することが重要です。


M&A仲介にノルマはある?新卒に求められるレベル感

ノルマやKPIの有無は会社ごとに異なる

「新卒で入ったら、いきなり高額なノルマを背負わされるのではないか」と不安に思う方も多いですが、これは企業によって大きく異なります

確かに、M&A仲介は営業職である以上、KPIや目標が存在する会社もあります。しかし、新卒に対していきなり多くの成約件数や大きな売上を求める企業ばかりではありません。

新卒に求められるのは成果より育成プロセス

多くの企業では、入社後一定期間は教育やOJT、営業同行を中心とした育成フェーズが設けられています。特に新卒の場合、最初から一人で経営者対応を任されることは少なく、先輩社員の商談に同行しながら、業界知識や交渉の進め方を学ぶ期間が設けられるのが一般的です。また研修期間や入社前のインターン期間が設けられている場合もあります。

つまり、「ノルマがあるかどうか」以上に重要なのは、「どのようなプロセスで新卒を戦力化しようとしているのか」という点です。だからこそ、M&A仲介では業界選び以上に会社選びが重要だと言われています。

各企業のKPIや教育体制など、M&A仲介会社の情報を詳しく知りたい方は弊社ユニークボックスまでお気軽にお問い合わせください。

新卒で入社した場合のM&A仲介の働き方

M&A仲介の仕事全体像と新卒の立ち位置

M&A仲介に興味はあるものの、「実際に入社したら何をするのかイメージできない」という方も多いでしょう。ここでは、新卒1年目の働き方を中心に解説します。

M&A仲介の仕事は、会社を売りたい経営者と、会社を買いたい企業をつなぐことが役割ですが、その業務内容は単なる「マッチング」にとどまりません※。売却を検討している経営者から背景や想いを丁寧にヒアリングし、企業の強みや課題を整理した上で、企業概要書(IM)を作成します。その後、買い手候補となる企業のリストアップやアプローチを行い、条件交渉やスケジュール調整、最終的なクロージングまで、一連のプロセスに長期間関与していくことになります。

ただし、新卒社員が最初からこれらすべてを主体的に進めるわけではありませんが、企業によっては新卒であっても早い段階から案件を主体的に動かすことを求められるケースもあります。アポイント獲得から経営者対応、案件管理までを任され、「若手のうちから実戦で鍛える」方針を取る企業も存在します。

そうした環境では、当然ながら成果や数字への意識も早期から求められます。ただし、M&A仲介において成果を左右するのは、勢いや行動量だけではありません。ヒアリングの精度、財務や業界への理解、先輩の商談から学んだことを自分の言葉で再現できているかなど、一つ一つの基礎的なステップにどれだけ愚直に向き合えているかが、結果として成約率や評価に大きく影響します。

主体的に任される範囲が広い企業であっても、焦って成果だけを追うより、M&Aという複雑な取引の全体像を理解しながら経験を積み重ねていくことが重要です。早期に裁量を与えられる環境ほど、基礎を丁寧に積み上げられるかどうかが、新卒の成長スピードを大きく分けると言えるでしょう。

※「マッチング」専門の部署があったり、分業制を敷いてM&A全てのプロセスを個人でやらない企業も存在します。詳しく知りたい方は弊社までお問い合わせください。

新卒1年目に任される業務と成長プロセス

新卒1年目の場合でも、案件の責任者として一人で経営者対応を任されることがあります。しかし、まずはじめの1ヶ月は、座学やロープレを通してM&Aの基礎研修を行います。またこの期間に簿記2級の資格勉強・取得をする企業も多くあります。

3ヶ月が経過した頃、電話やDMを活用した新規開拓営業に取り組みます。1日に150〜300回の電話を目標としており、アポイントを自力で獲得するために精神と体力ともに鍛え上げられていきます。

また、先輩社員の商談同行を通じて、経営者との距離感や言葉の選び方、信頼関係の築き方を間近で学べる点も、新卒にとって大きな学びとなります。教科書的な知識だけでは身につかない「生きた経営感覚」に触れられるのは、M&A仲介ならではの特徴だと言えるでしょう。

半年が経過する頃には、新規開拓営業を頑張った方が結果が出てきており、案件が1〜3個、多い方では5個受託できるでしょう。研修や先輩同行で培ったノウハウを活かし、成約へ向けて走り出します。うまくいけば、1年目が終わる頃には1〜2件の案件が成約し、年収1000万円超えの可能性も充分に出てくるでしょう。

【M&A業界】新卒1年目の働き方 でも語られている通り、1年目は成果を求められるというよりも、インプットと基礎固めが重視されるケースが多い一方で、会社によっては新卒1年目から一定の成果や数字を求められる環境も存在します。特に実戦重視の企業では、早期に案件や営業活動を任され、結果に対する意識を持つことが前提となる場合もあります。

ただし、そうした環境であっても、短期的な成果だけを追い求める姿勢が必ずしも評価や成約につながるわけではありません。ヒアリングの質、基礎的な財務理解、先輩の商談からの学びをどれだけ再現できているかなど、一つ一つのステップに愚直に向き合い、焦らず積み重ねていくことこそが、結果として成果を出す近道になります。

この時期にどれだけ丁寧に基礎を積み上げられるかが、2年目以降に主体的に案件を動かせるかどうかを大きく左右します。


それでもM&A仲介を「辞めたい」と思う理由

M&A仲介という仕事は、高い専門性と成果主義が特徴である一方で、誰にとっても続けやすい仕事とは限りません。実際、業界を去る人の理由は「耐えられなかったから」だけではなく、「やり切った」「次に進みたくなった」という前向きなものも多く存在します。ここでは、ネガティブな側面とポジティブな側面の両方から、M&A仲介を辞めたいと感じる理由を整理します。

辞めたいと感じやすいタイミングと精神的なきつさ

M&A仲介で辞めたいと感じやすいのは、業務負荷と成果プレッシャーが重なったタイミングです。案件を複数同時に進めながら、経営者対応、資料作成、条件交渉、社内外の調整を行うため、労働時間が長くなりやすく、心身ともに消耗しやすい仕事でもあります。特に若手や新卒の場合、知識や経験が十分でない中で高い水準を求められるため、「常に追い立てられている感覚」を持ちやすいのが実情です。

また、M&A仲介は成果主義の営業職であるため、数字による評価からは逃れられません。努力しても案件が成約しない期間が続くと、自己否定感や将来への不安が大きくなり、職場に居づらさを感じることもあります。扱うテーマが「会社の売却」という重い意思決定である分、個人への責任の重さも精神的な負担につながりやすく、「この仕事を長く続けられるのか」と立ち止まる人は少なくありません。

向き・不向きがはっきり分かれる仕事であること

こうした背景から、M&A仲介は向き・不向きが非常にはっきりと分かれる仕事だと言えます。成果主義の環境を楽しめる人や、不確実性の高い状況でも前向きに動ける人にとっては刺激的で成長実感のある仕事ですが、安定した働き方や一定のリズムを重視する人にとっては、負荷が大きすぎると感じられる場合もあります

そのため、「能力が足りなかったから辞める」のではなく、「自分の価値観やライフスタイルと合わなかったから離れる」というケースも多くあります。

しかし、M&A仲介会社を辞めること自体が必ずしもネガティブな選択とは限りません。

ポジティブな理由でM&A仲介を辞める人も多い

M&A仲介を前向きな理由で辞める人が一定数いる点も、この仕事の特徴です。

M&A仲介は、短期間で経営・財務・営業・交渉といった幅広いスキルを集中的に経験できる仕事であり、数年働く中で「やるべきことはやり切った」と感じる人もいます。高い負荷の中で成果を出し、自分の限界や可能性を確認した結果、一区切りとして次のキャリアを選ぶ、という考え方です。

また、M&A仲介では経営者、投資家、金融機関、士業など、多様な立場の人と密に関わります。そうした出会いを通じて、「もっと事業側に近い仕事がしたい」「投資や経営支援の立場に回りたい」「別の専門領域を深めたい」といった新たな興味や目標が生まれることも少なくありません。この場合、M&A仲介での経験はキャリアの終点ではなく、次の挑戦への土台として機能します。


M&A仲介で得られる年収・キャリアパス

M&A仲介が高年収を実現しやすい理由

それでもM&A仲介が選ばれ続ける最大の理由は、年収水準の高さと、成果がダイレクトに報酬へ反映される構造にあります。
ダイヤモンド誌の年収ランキングにおいても、M&Aキャピタルパートナーズが5年連続で堂々の1位を獲得しており、2000万円超えの平均年収を記録しています。他にもM&A仲介会社は毎年のように上位にランクインしており、20代・30代の平均年収としては国内でもトップクラスの水準です。

大手上場M&A仲介企業4社の平均年収

企業名平均年収データ時期
M&Aキャピタルパートナーズ2,265.8万円2025年12月時点
日本M&Aセンター1,006万円2026年1月時点
ストライク1,521万円2025年9月時点
M&A総合研究所3,189万円2026年1月時点

引用:M&Aキャピタルパートナーズ|第20期 有価証券報告書openwork|日本M&Aセンターストライク|2025年9月期 有価証券報告書エン カイシャ|M&A総合研究所

この背景にあるのが、M&A仲介というビジネスモデルの特性です。M&A仲介では、1件あたり数千万〜数億円規模の手数料が発生するケースも珍しくありません。そのため、個人の成果が会社の売上に与えるインパクトが大きく、インセンティブ制度が非常に手厚く設計されています
多くの企業では、固定給に加えて成功報酬の一定割合が個人に還元される仕組みが取られており、成果を出した分だけ年収が伸びる構造になっています。

また、年功序列ではなく成果主義が徹底されている点も特徴です。年齢や社歴に関係なく、20代前半で高額報酬を得る人もいれば、30代で年収1,000万円を超えるケースもあります。「早い段階から実力で評価されたい」「収入の上限を自分で引き上げたい」と考える人にとって、M&A仲介は非常に合理的かつ挑戦的な環境だと言えるでしょう。

M&A仲介後に広がるキャリアパス

M&A仲介で得られる価値は、高年収だけではありません。
業務を通じて身につくスキルは、財務・会計の知識、経営者との折衝力、複雑な利害関係をまとめる交渉力、そして企業価値を多面的に捉える経営視点など、汎用性の高いものが中心です。

そのため、M&A仲介を経験した後のキャリアパスは想像以上に幅広く、FAS(財務アドバイザリー)や事業会社の経営企画、PEファンド、投資関連職種などに転じる人も少なくありません。また、経営者と近い距離で仕事をする中で事業への関心が高まり、起業や事業承継の道を選ぶ人もいます。

こうした事例を見ると、「M&A仲介は潰しが効かない」というイメージは実態とは異なることが分かります。むしろ、短期間で高い密度のビジネス経験を積める分、次のキャリアを主体的に選びやすい職種だと捉えることもできます。

もちろん、誰にとっても万能なキャリアではありませんが、「ハードでも、その先に選択肢が広がる仕事を選びたい」という人にとって、M&A仲介は年収面・キャリア面の両方でリターンが期待できる仕事だと言えるでしょう。


新卒でM&A仲介に行くなら会社選びがすべて

教育体制と新卒育成実績の重要性

ここまで見てきた通り、M&A仲介は「業界として危険かどうか」ではなく、「どの会社に入るか」で難易度が大きく変わる仕事です。
同じM&A仲介という肩書きであっても、教育の考え方や新卒への期待値は企業ごとに大きく異なります。

教育体制が整っている企業では、新卒を「即戦力」として放り出すのではなく、長期的に戦力化する前提で育成プロセスが設計されています。
具体的には、M&Aの基礎知識や業界構造を学ぶ座学研修に加え、ロールプレイやケーススタディを通じて、経営者対応やヒアリングの型を身につける機会が用意されています。

たとえばM&A総合研究所では、M&A業務を細かく分解した体系的な研修制度が整っており、「なぜこの質問をするのか」「どのタイミングで何を考えるべきか」といった思考プロセスまで含めて学べる点が特徴です。
新卒はまず基礎業務から段階的に任され、一定の理解度に達したうえで実務へと進むため、いきなり高い成果を求められるリスクは比較的低いと言えます。

一方でM&Aロイヤルアドバイザリーは、実務に近い形での育成を重視しており、経験豊富な部長陣が商談や経営者対応に同行しながら、現場で直接フィードバックを行う体制が特徴です。
机上の研修だけでなく、「実際の現場で何が起きているのか」「経営者が何を考えているのか」を肌感覚で学べるため、早い段階から実践力を養いやすい環境だと言えるでしょう。

どちらの企業にも共通しているのは、新卒を一人で抱え込ませない仕組みがあることです。
この違いは、新卒が最初につまずいたときに「個人の問題」とされるか、「育成の一部」として支援されるかを分ける重要なポイントになります。

企業選びにおいて評価制度や役割定義を確認すべき理由

新卒でM&A仲介に挑戦する場合、教育体制と並んで重要なのが、評価制度や役割定義の明確さです。
新卒育成の実績がある企業ほど、「1年目は何ができればよいのか」「どこまでが求められる役割なのか」が言語化されています。

評価基準が不透明な企業では、成果が出ない時期に「何が足りないのか分からない」という状態に陥りやすく、精神的な負担が大きくなりがちです。一方で、役割や成長ステップが明確な企業では、成果が出ていなくても「今はインプットの時期」「次はここを目指せばいい」と判断しやすくなります。

そのため、会社選びの際には、

  • 新卒がどのようなプロセスで独り立ちしているのか
  • 評価は成果だけか、プロセスも見られるのか
  • 過去の新卒がどのようなキャリアを歩んでいるのか

といった点を必ず確認しておくべきです。
その他の企業の教育体制や育成実態についても、ユニークボックスでは無料の面談で、具体的な事例を交えてお伝えできます。

まずは下記の窓口からお気軽にご相談ください。


結論|M&A仲介は新卒だとやめとくべき?

結論として、M&A仲介は「新卒だからやめておくべき仕事」ではありません。ただし、これまで見てきた通り、仕事の負荷や求められる姿勢に明確な特徴があり、向き・不向きがはっきり分かれる仕事であることは間違いありません。

SNSや口コミで語られる「激務」「きつい」「ブラック」といった言葉は、M&A仲介が営業×高単価×経営者対応という構造を持ち、成果主義の色が強い仕事であることから生まれています。一方で、その厳しさの裏側には、若いうちから経営に近い経験を積める環境や、高い報酬・キャリアの広がりが存在していることも事実です。

向いていない人の特徴

これまでの内容を踏まえると、M&A仲介は、安定した業務量やペースを重視したい人にとっては合いにくい仕事です。案件の進行状況によって忙しさに波があり、成果が出るまで時間がかかるため、「努力がすぐに結果として見えない状態」に強いストレスを感じやすい場合は、負担が大きくなりがちです。

また、成果主義や数字による評価に対して強い抵抗感がある人にとっても、早い段階でギャップを感じやすいでしょう。離職率が高いと言われる背景には、こうした働き方や評価軸とのミスマッチがあることが多く見られます

向いている人の特徴

一方で、若いうちから高い負荷を受け入れてでも、密度の濃い成長を求めたい人にとって、M&A仲介は非常に相性の良い仕事です。経営者と直接向き合い、財務や交渉、意思決定の現場を実務を通じて学べる点は、他の成果主義業界と比べても特徴的です。

成果が年収や裁量に反映されやすく、一定期間やり切った後には、事業会社の経営企画やFAS、起業など、次のキャリアに活かせる選択肢が広がる点も、これまで見てきた通りです。「厳しさ」と「得られるリターン」のバランスを前向きに捉えられる人には、大きな価値があります。

「やめとけ」は全員に当てはまる結論ではない

「M&A仲介は新卒だとやめとけ」という言葉は、確かに一部の人にとっては正しい側面があります。しかし、それは全員に向けた結論ではありません

激務や成果主義といった特徴を理解した上で、それでも挑戦したいと思えるかどうか。会社選びや教育体制によって負荷のかかり方が大きく変わる点も含め、自分に合うかどうかを冷静に見極めることが何より重要です。

M&A仲介は、「避けるべき仕事」ではなく、合う人にとっては新卒から大きな武器を手にできる仕事だと言えるでしょう。


M&A業界が向いているか迷うなら、まずは情報収集から

ここまで読んで、「興味はあるけれど、自分に合うかどうかはまだ判断できない」と感じている方も多いのではないでしょうか。それはごく自然な感覚です。

M&A業界、とくに新卒採用に関しては、ネット上に出ている情報だけでは実態が見えにくい部分が多く存在します。

弊社ユニークボックスでは、M&A業界に特化した支援を行っており、M&A総合研究所からの新卒採用表彰実績を含め、多くの新卒・若手層のキャリア支援を行ってきました。そうした支援を通じて、求人票には載らない新卒配属の実態や、教育体制の運用状況、現場の雰囲気といった内部情報も把握しています。

非公開求人やクローズドなポジションの情報に触れることで、「自分はM&A仲介に向いていない」と確信できるケースもあれば、「この会社・この環境なら挑戦してみたい」と思えるケースもあります。どちらの結論であっても、早い段階で納得感を持てること自体に価値があります。

M&A業界が向いているかどうかを決める前に、まずは情報を集めてみる。その選択肢の一つとして、弊社ユニークボックスの無料相談をぜひご活用ください。

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