【2026年3月更新】M&A仲介業界の平均年収・売上高ランキングをジャンル別に紹介!

【2026年3月更新】M&A仲介業界の平均年収・売上高ランキングをジャンル別に紹介!

M&A業界は成果連動型の報酬制度を採用している企業が多く、業績や成約実績が年収に反映されやすい傾向があります。上位企業においては、公開されている有価証券報告書等のデータからも、平均年収が1,000万円を超える水準にある企業が確認されています。

一方で、企業ごとにビジネスモデルや案件単価、組織体制は大きく異なり、単純なランキング比較だけでは本質は見えてきません。

以下の実績を持つ者が監修しております
大冨 翔太郎

ユニークボックス CMO
大冨 翔太郎(おおとみ しょうたろう)
新卒で大手M&A仲介会社である株式会社ストライクに入社。入社後は30件以上のM&A案件を手掛け、同社において成績上位者として表彰を受けるとともに、最年少での昇進を果たすなど数々の実績を残す。2023年5月に独立し、代表である梶川とともに合同会社ユニークボックスを設立。若手の未経験者から経営層に至るまで、多様な層の転職支援を手掛け、豊富な実績を築いている。

本記事では、最新の有価証券報告書データなどをもとに、M&A仲介業界の平均年収ランキングと売上高ランキングを分けてご紹介します。

ランキング情報を踏まえたうえで、自身の価値観や目指すキャリア像に照らして企業を選択するための判断材料として、参考にしてみてください。

【大手】M&A仲介業界の平均年収ランキングTOP3(就職・転職難易度)

M&A仲介は高難度かつ専門性が高く、インセンティブも大きいので高年収になりやすい業界です。特に大手は、事業承継ニーズの高まりを背景に高い利益率を維持し、平均年収が1,000万円超の企業が並びます。

1位|M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

平均年収:約2,266万円(2025年9月期 有価証券報告書より)

大型案件に強いことが高年収の源泉です。着手金無料×「一気通貫型(1人が初期〜最終まで担当)」を徹底し、完遂した成果がインセンティブとして大きく還元される設計です。

採用基準は厳しく、高い成果主義の評価制度を採用しており、営業成績上位層の採用比率が高い傾向があります。

2位|株式会社ストライク

平均年収:約1,521万円(2025年9月期 有価証券報告書より)

会計士・税理士など専門家色が強い背景があり、専門性の高い仲介に定評。国内初のネットM&A市場「SMART」など独自システムを使った効率的マッチング、さらにチーム制で知見共有しながら確実にクロージングしていく体制が収益を支えます。

難易度は高い一方、未経験向けの教育などのバランス型の魅力があります。

3位|株式会社日本M&Aセンター

平均年収:約1,271万円(2025年3月期 統合報告書より)

強みは全国の会計事務所・金融機関ネットワークによる安定的な案件供給と、売り手/買い手の分業制による高い経営効率・再現性。

採用倍率は高いものの、新卒・未経験中途も積極的で、経営者・管理職層から信頼を得るコミュニケーション力やビジネスリテラシーが重要だとしています。

M&A仲介業界中堅クラス主要企業の平均年収水準

大手だけでなく中堅にも高年収企業があり、独自プラットフォームや地域密着戦略などで差別化しつつ、安定性と成果報酬のバランス型という位置づけです。

株式会社fundbook(ファンドブック)

平均年収:約1,415万円

デジタル技術×従来仲介の「ハイブリッド型」を掲げ、報酬設計の強さが特徴。

士業連携でアドバイザーが案件に集中しやすい点も高収益の背景として説明されています。また、株式会社チェンジホールディングスの子会社化や増員計画など攻めの局面にも触れています。

株式会社オンデック

平均年収:約726万円(2025年11月期 有価証券報告書より)

2万社超の連携ネットワークを背景に紹介案件が多く、生産性が高い点を強みとして整理。「4つのステークホルダー(株主・経営者・社員・取引先)」全員に配慮する高品質なM&A方針が信頼につながり、単価維持・安定収益に寄与する、という構図です。

地域密着を軸にしつつ全国支援網を強化している流れも示しています。

名南M&A株式会社

平均年収:約765万円(2025年9月期 有価証券報告書より)

東海エリアの地域密着型で、名南コンサルティンググループの基盤+士業が近い環境により、複雑な案件でも知見を素早く反映して成約に近づけやすい点が魅力。地方案件だけでなく中国・東南アジア中心のクロスボーダーにも注力し、収益源の多角化を進めていると説明されています。

【総合】M&A仲介業界の売上高ランキングTOP5

市場環境としては、後継者不在による事業承継ニーズに加え、DXを目的としたM&Aの進展が追い風です。大手各社は成約件数・売上高を伸ばしている、という前提から売上高ランキングを提示しています。

決算月が違うなどの理由で集計期間は異なっておりますが公式情報に基づく1年単位の売上高を比較した情報を分かりやすさのためランキングとして示しますのでご参考にしてください

第1位:日本M&Aセンター

売上高:約441億円(2025年3月期 有価証券報告書より)

地銀9割超などのネットワークが圧倒的な案件供給力になっており、分業制で生産性・成約精度を高めています。

第2位:M&Aキャピタルパートナーズ

売上高:約224億円(2025年9月期 有価証券報告書より)

大型案件特化+着手金無料+一気通貫型で、少数精鋭でも高い売上を出せます。

第3位:ストライク

売上高:約203億円(2025年9月期 有価証券報告書より)

会計・財務の専門性とデジタルプラットフォーム(SMART)活用、チーム制による安定成約が強みです。

第4位:M&A総合研究所

売上高:約166億円(2025年9月期 有価証券報告書より)

AI/テクノロジーを活用して効率化。完全成功報酬(着手金・中間金無料)で売り手のハードルを下げたモデルが支持され、急成長しています。

第5位:fundbook

売上高:57億円(2024年3月期)

ITプラットフォーム×士業連携で、未経験アドバイザーでも品質を担保しやすい体制を整備。中堅・中小の大型案件で存在感を出しています。

M&A仲介業界のランキング上位の傾向まとめ

ここまでジャンル別にランキングを紹介してきましたが、「結局どの会社が一番すごいの?」「自分はどこを目指すべき?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

M&A業界の上位企業の顔ぶれは、「年収(稼げるか)」で選ぶか「売上規模(安定・ブランド)」で選ぶかによって大きく変わります。

ここでは、業界全体の動向を踏まえ、タイプ別の最適解を視覚的に分かりやすくまとめました。

1. 目的別・あなたにとっての「トップ企業」はここ

「すぐに結論を知りたい」という方のために、志向性に応じた上位企業の選び方をリスト化しました。

「インセンティブ重視」なら

  • M&Aキャピタルパートナーズ(平均年収2,265万円)
  • fundbook(25%というインセンティブ率を設定)

「業界内のブランド力や安定性を重視」なら

  • 日本M&Aセンター(売上高441億円で高い成約実績と提携ネットワークを保有)
  • ストライク(10期連続増収増益を達成。公認会計士主体で設立された堅実な老舗企業)

「裁量権と成長、技術」を求めるなら

  • M&A総合研究所(AIマッチングによる効率化)
  • fundbook(デジタル技術を活用した「ハイブリッド型」の仲介を提唱)

2.ランキング上位企業に共通する「強さ」の要因

売上や年収でトップクラスに君臨する企業には、共通した傾向があります。

まずは「営業力×金融知識×案件管理力」の基準が極めて高いことです。上位企業では、経営者との長期的な信頼関係構築力に加え、財務諸表を読み解く深い金融知識、成約までの工程を管理する「案件ハンドリング力」が不可欠です。

独自のビジネスモデルによる差別化も大きくなります。

  • 一気通貫型:1人が全工程を担当し、高いインセンティブを実現(M&Aキャピタルパートナーズなど)
  • 分業型:売り手・買い手担当を分け、組織として圧倒的な成約件数を叩き出す(日本M&Aセンターなど)
  • チーム制:組織的な知見共有と教育で着実な成約を狙う(ストライクなど)

テクノロジーによる効率化が優位性を決めています。近年は、AIマッチングや企業データベースの活用で、成約までの期間を大幅に短縮する企業がシェアを伸ばしているのが特徴です。例えばM&A総合研究所は、テクノロジー活用による業務効率化が、成約スピードの向上に寄与しており、高収益につながっています。

3.【業界マップ】上位企業の立ち位置

企業名主な強み・特徴向いている人のタイプ
日本M&Aセンター業界No.1の売上実績と圧倒的な情報ネットワーク(分業制)整った教育体制のもとで、着実に成長したい未経験者や若手
M&Aキャピタルパートナーズ業界最高峰の平均年収を誇る少数精鋭体制で大型案件に強みトップセールスの実績を持ち、圧倒的な高報酬を目指す実力者
ストライク公認会計士主体の高い専門性と、充実した基本給・インセンティブ残業を抑えてメリハリをつけつつ、高収入を目指したい未経験者
M&A総合研究所テクノロジー(AI・DX)活用による徹底した業務効率化と驚異的な急成長効率的な環境下で、早期(1年以内)に圧倒的な成果を上げたい若手や未経験者
fundbook親会社(チェンジHD)の資本力を活かした営業サポート体制と業界最高水準のインセンティブ高単価な法人営業経験を活かし、サポートを受けながら大型案件で稼ぎたい人
M&Aロイヤルアドバイザリー コンサルタントよりも多いバックオフィス人員による「人力」での徹底した分業・効率化 現職でトップの成果を残しており、真の「顧客ファースト」を貫きながらガツガツ稼ぎたい人 

結論として、M&A仲介業界で「どこが一番か」はあなたのキャリア目標次第です。

「年収」を取るなら少数精鋭の成果報酬型企業、「安定」を取るなら案件供給量が豊富な大手を選ぶのが、転職・就職における後悔しない選択です。

M&A仲介業界のランキング上位企業に転職するためにおすすめのスキル

M&A仲介業界のランキング上位企業を目指すには、経営者と対等に議論できる総合力が求められます。高い成果を継続的に出してきた実績に加え、財務・会計の基礎知識、案件を最後までやり切る推進力など、多面的なスキルが重要です。ここでは、転職成功におすすめの「スキル」を分かりやすく解説します。

1.営業実績×金融知識は必須

前職での営業実績に加え、決算書を読み解く力が必要。日商簿記2級程度が目安で、さらに士業資格などがあれば評価されやすいでしょう。

2.デューデリジェンス(DD)を主導できる論理的思考能力

財務・法務・人事など多面的にリスクを発見し、ビジネスモデル理解や非財務情報も含めて企業価値を見立て、条件に反映させる分析力が重要です。DDを自ら詳細実行すると言うより、専門家と連携しながらリスク論点を整理できる力が評価されます。

3.交渉からクロージングまで完遂するプロジェクト推進力

M&Aは長期戦になりやすく、利害関係者調整、条件交渉、契約・資金移動までを最後までやり切る推進力と責任感が評価されます。

M&A業界のランキングに関するよくある質問

Q1M&A業界はやめとけと言われている理由は?

業務量が多くなる傾向があることや、成果に対する責任が大きい点、さらに専門知識の継続的な習得が求められる点などが背景として挙げられます。高水準の報酬が期待できる一方で、それ相応の負荷や自己研鑽が必要とされる業界であることが理由といえるでしょう。一方で、その経験を通じて高度な専門性や経営視点が身につき、市場価値を大きく高められる環境でもあります。

Q2.新卒でM&A業界に就職できる?

新卒での就職は可能ですが、採用人数が限られているため競争率は比較的高い傾向にあります。近年は一部の大手企業を中心に新卒採用を継続・拡大する動きも見られますが、入社後は中小企業の経営者と直接対話する機会も多く、高いコミュニケーション力や論理的思考力が求められるでしょう。そのため、在学中から財務諸表の理解を深める(例:日商簿記2級程度の学習)ことや、長期インターン・法人営業系アルバイトなどで対人折衝経験を積んでおくことが有効とされています。
ユニークボックスでは新卒でM&A業界に行きたい方の就活支援も行っております。

ご興味のある方はお問い合わせください。

Q3.現在のM&A業界は成長トレンド?

中小企業の事業承継ニーズの高まりに加え、DX推進を目的とした買収や、スタートアップにおける出口戦略としてのM&A活用などを背景に、業界全体としては中長期的に堅調な推移が続いているとされています。ただし、景気動向や金融環境の影響を受ける側面もあるため、局面によって変動が生じる点には留意が必要です。

Q4.ホワイトなM&A企業はある?

業務負荷が高いというイメージを持たれることもありますが、近年ではテクノロジーの活用や業務プロセスの見直し、組織体制の整備などにより、生産性向上や働き方の改善に取り組む企業も見られます。企業ごとに方針や環境は異なるため、制度面だけでなく、実際の業務内容や配属部署の状況も含めて総合的に確認することが重要です。

まとめ

本記事では、公開情報をもとに、M&A仲介業界の年収・売上高ランキングをご紹介しました。

M&A仲介業界は、少子高齢化に伴う事業承継ニーズの高まりや、DX推進を背景とした企業再編の活発化などを受け、中長期的に注目されている分野です。ランキング上位企業に共通しているのは、高度な専門性と組織的な成約プロセスの構築、そしてテクノロジー活用による生産性向上への取り組みです。

一方で、採用人数は限られており、選考の難易度は高い傾向にあります。経営者との対話力、財務知識、プロジェクト推進力など、総合的なビジネススキルが求められる業界といえるでしょう。

こうした環境に挑戦するにあたり、業界に精通した転職支援サービスを活用することも一つの選択肢です。M&A業界特化型エージェント「ユニークボックス」では、業界経験者による情報提供や選考対策のサポートを行っており、未経験者から経験者まで幅広いキャリア相談に対応しています。

M&A仲介業界でのキャリアは、専門性の向上や市場価値の向上につながる可能性があります。ご自身の志向や適性を見極めたうえで、納得のいく選択を検討してみてはいかがでしょうか。

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