・M&A仲介の仕事で会計士の役割を知りたい人
・M&A仲介業界への転職を検討している人
・M&A仲介業界に関心のある会計士の方
そんな方のために、本記事では以下のことを解説します。
- M&A仲介での会計士の役割
- 会計士がM&A仲介へ転職するときのポイント
- 会計士が多く在籍しているM&A仲介会社3社
三大国家資格の一つである「会計士」。M&A仲介での会計士の役割や、会計士がM&A仲介業界に転職する場合のポイントについて、M&A仲介業界に特化した人材エージェントであるユニークボックスが解説していきます。
会計士の方でM&A仲介業界を目指している方や、会計士がディールの中でどのような役割を果たすのかが知りたい方は必見です。
以下の実績を持つ筆者が徹底解説します
・M&A仲介会社への転職に特化した転職支援サービスである合同会社ユニークボックス代表
・大手M&A仲介会社とベンチャーM&A仲介会社に勤務していた
・300名以上の方との面談を通して、M&A業界の転職を成功させるノウハウを確立
数多くの転職エージェントが存在していますが、「実際に勤務していたからこそ可能な独自の選考対策」が可能な会社はかなり少ないです。その中でも、弊社は大手とベンチャーの両方のM&A仲介会社で勤務したことがあるため、業界な稀有な存在として認知していただいています。
M&A仲介における会計士の役割は?
M&A仲介における会計士の役割は大きく以下の3つになります。
- 買収監査での役割
- 財務、税務面からプレイヤーをサポート
- 自身がプレイヤーとして活躍
以下から上記について詳しく解説していきます。
買収監査での役割
M&A案件の中盤~後半にかけて実施される買収監査。カタカナではデューデリジェンスといったりしますね。買収監査とは、譲受企業から譲渡企業に対して行われる詳細な調査のことをいいます。
この買収監査では、主にビジネス、法務、税務、財務、労務など様々な観点から調査を行っていくことになりますが、税務、財務面で会計士が大きな役割を果たすことになります。
補足:場合によっては会計士でない方が担当したり、税務財務面以外でも会計士が担当したりすることがありますが、一般論としては税務、財務面での役割となります。
財務、税務の面からプレイヤーをサポート
M&A仲介会社の中での役割となりますが、財務、税務面からM&Aアドバイザーをサポートするという役割もあります。M&Aアドバイザーは財務、税務の知識を豊富に持っておく必要はありますが、中には専門家でないと対応できない問題が出てきたりします。そのような場合には、専門家である会計士に相談をして問題に対処していくことがあります。
また、M&A未経験者で財務、税務の知識が乏しい方に対して、会計士が研修を行い知識をインストールする役割を求められることもあります。
自身がプレイヤーとして活躍
会計士が自らプレイヤーとして活躍するパターンです。割合としては多くはありませんが、会計士の資格を保有しながらプレイヤーとして活躍されている方が一定数います。
このような場合、一般的なM&Aプレイヤーと比較して、税務、財務の知識が豊富なので、それを武器にクライアントから信頼を勝ち取っていったりします。
一方で、営業の経験が少ない方が多かったりもするので、一定営業のスキルを求められるM&A仲介業では苦労する方もいる印象です。
もし会計士の方でプレイヤーとしてM&A業界に転職したいという方は、是非弊社までお問い合わせください。業界経験者が徹底サポートさせていただきます。
会計士がM&A業界へ転職するときのポイントは?
さて、M&A仲介における会計士の役割はお分かりいただけましたでしょうか。ここからは会計士がM&A仲介業界へ転職するときのポイントについて3つ解説していきます。大切なポイントは以下の通りです。
- 自身の強みを活かせるということを理解する
- 営業も必要ということを理解する
- 泥臭い仕事があるということを理解する
それぞれについて以下から詳しく解説していきます。
自身の強みを活かせるということを理解する
まず大切なのは、会計士はM&A仲介業界への転職に際して、ご自身の強みを活かすことができるということを理解することです。
具体的に強みとは、税務・財務、会計に関する知識です。
M&A仲介業では前述した通り、法律、会計、税金、ビジネスなど幅広い知識が求められます。そのような中で、税務、財務、会計に関する知識が深いというのは大きな武器となります。
例えば、クライアントから税務に関する質問をされたとして、間髪入れずに回答できる会計士と、持ち帰って回答する会計士ではないプレイヤーだったら、クライアントとしてはどちらのほうが信頼できますか?前者の会計士のほうが信頼できますよね。
従って、クライアントから信頼を獲得できるチャンスが一般的なプレイヤーと比較して多いということです。M&A仲介は無形商材の営業であり、いかにクライアントから信頼されるかということが大切なので、この強みを活かさない手はありませんね。
また、一定数クライアントの中には肩書に弱い人もいますので、「会計士」という肩書を持っているだけで、信頼のフライングができていることもあります。
営業も必要ということを理解する
M&A仲介業では、営業も必要ということを理解することもポイントです。
会計士の方の中には知識だけでやっていけるだろうと考える方も少なくはありません。確かに知識面においては、一般的なアドバイザーよりも長けていることが多いのですが、それだけではなかなか成果を上げることはできません。
理由は、そもそもM&A仲介のビジネスモデルは、自ら仕事をDMやテレアポなどで獲得することから始まるためです。そこで、営業的なスキルが必要となります。仕事を獲得する、業界では案件を受託するという風に言ったりしますが、要は自社のM&A譲渡に関して、任せて貰うために、自分を売り込んだり、上手くストーリー作りをして話したりする営業的な要素が必要になってきます。
また、譲渡案件を譲受候補企業に対して提案するという仕事もあるのですが、そのフェーズでもコミュニケーションが発生します。譲渡案件の説明を上手くできることは勿論のこと、案件を譲受ることのメリットなどを説明し、提案することが大切となります。
泥臭い仕事があるということを理解する
前項の内容と似ているのですが、M&A仲介では譲渡の可能性がある会社に対して、DMを送付やテレアポをして案件を獲得していきます。時に、DMは自分で作成し手詰めも自分でするというような会社もあります。また、テレアポに関しては一日100件以上するということもあります。
それ以降のフェーズでも、譲渡可能性のある会社に足繫く通ったり、月に一回手紙を書いたりとあの手この手でアプローチをしていかなければなりません。
このように、M&A仲介の仕事は想像しているより手足を動かす必要のある仕事です。ドラマや漫画などでは、カッコよく見える仕事のように映りますが、実態は異なります。
M&A仲介への転職の際には、そこをしっかりと理解する必要があるでしょう。
会計士が多いM&A仲介会社3選!
最後に、会計士が多いM&A仲介会社を3つご紹介させていただきます。会計士の方にとっては肌感覚が合う方が多い会社かもしれませんので、候補としては見ておいたほうがいいでしょう。
- 株式会社ストライク
- 株式会社M&A DX
- 株式会社ユニヴィス
一社ずつ解説していきます。
株式会社ストライク
株式会社ストライクは大手M&A仲介会社の一社です。上場M&A仲介会社の中では唯一、代表取締役が会計士の会社となります。
また代表取締役の荒井氏だけでなく取締役の金田氏、中村氏も会計士の資格を保有していることも注目ですね。
その他、プレイヤーでも会計士が複数人所属しており、M&A仲介会社の中で会計士の割合は最も多いのではないでしょうか。
以下の記事もぜひご参照ください。
本記事はこんな方におすすめ・ストライクへ転職を考えている方 ・M&A仲介業界に興味のある方 ・未経験でM&A仲介業界への転職をしたい方そんな方のために、本記事では以下のことを解説します。この記事を読むと分かること ストライクへ転職するため...
株式会社M&A DX
株式会社M&A DXの代表取締役である牧田氏は会計士の資格を保有しています。会社としてはM&A仲介サービスだけでなく、高い専門性を活かして様々なサービスを展開しています。
高い専門を強みにしていることから、メンバー紹介を見てわかるように会計士が複数人所属しています。
株式会社ユニヴィス
株式会社ユニヴィスの代表取締役である渡邉氏は公認会計士の資格を保有しています。またメンバー紹介を見てわかるように、公認会計士の資格を保有する方が複数人所属していることがわかります。
ユニヴィスはM&A仲介だけでなく、会計、税務・労務、ファイナンスに関するサービスや、FA方式でのM&A支援も行っています。
各方面へプロフェッショナルサービスを展開しているので、これだけの会計士が所属していることも納得ですね。
まとめ
M&A仲介における会計士の役割、会計士がM&A仲介業界に転職する際のポイント、会計士が多いM&A仲介会社について理解いただけましたでしょうか。以下に改めてまとめてみます。
- 買収監査での役割
- 財務、税務面からプレイヤーをサポート
- 自身がプレイヤーとして活躍
- 自身の強みを活かせるということを理解する
- 営業も必要ということを理解する
- 泥臭い仕事があるということを理解する
- 株式会社ストライク
- 株式会社M&A DX
- 株式会社ユニヴィス
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