ITコンサルタントは未経験からなれる?仕事内容・年収・後悔しないための準備を解説

ITコンサルタントは未経験からなれる?仕事内容・年収・後悔しないための準備を解説

「ITコンサルタントに興味はあるけれど、未経験の自分でも本当になれるのだろうか」。この疑問を持つ人は多いはずです。

結論から言うと、未経験からの転職は十分可能です。ただし、一括りに「未経験」といっても、IT業務の経験が全くない人と、SIerや社内SEなどですでにIT経験を持つ人とでは、話が大きく変わってきます。

この記事では、未経験からITコンサルタントを目指す際の現実的な難易度、入社後にどんな仕事をするのか、年収の実態、そして「きつい」「後悔する」と言われる理由まで、順を追って解説します。

また、本テーマについては動画でも解説しておりますのであわせてご覧ください。

以下の実績を持つ者が監修しております
大冨 翔太郎

ユニークボックス CMO
大冨 翔太郎(おおとみ しょうたろう)
新卒で大手M&A仲介会社である株式会社ストライクに入社。同社において成績上位者として表彰を受けるとともに、最年少での昇進を果たすなど数々の実績を残す。2023年5月に独立し、代表である梶川とともに合同会社ユニークボックスを設立。ITコンサルティング業界の転職エージェントとして月間20名以上の方の転職相談を受ける。

ITコンサルタントは未経験からなれる?

未経験からの転職は可能ですが、「IT未経験」なのか「コンサル未経験(IT経験はある)」なのかによって、求められる条件も転職の進め方も異なります。まずはこの違いを整理しておきましょう。

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IT未経験の場合

IT業務の経験が全くない状態からでも、ITコンサルタントへの転職は可能です。ただし、「誰でも転職できる」というわけではなく、難易度は決して低くありません。

企業側が未経験者に求める要件としては、主に次のようなものが挙げられます。

年齢:20代前半〜半ばを中心とした、いわゆる第二新卒層が採用の中心
経歴:プロジェクトベースでの業務経験や、法人相手の折衝経験があること
学歴:一定の大学群を卒業していること(企業によって基準は異なる)

これらの条件をあまり満たしていない場合は、いきなりITコンサルタントを目指すのではなく、まず事業会社の企画職や業務改善プロジェクトに携わったり、エンジニアとして経験を積んだりしてから転職する、という遠回りに見えて実は着実なルートを検討する価値があります。

IT経験者(SIer・社内SEなど)の場合

すでにSIerでシステム開発に携わっていた人や、社内SEとしてシステムの導入・運用・保守を担ってきた人は、ITコンサル未経験であっても転職の成功例が多い層です。

理由はシンプルで、クライアントや関係部署との折衝、要件を整理して形にしていくプロジェクトの進め方など、日々の動き方にITコンサルタントの仕事と共通する部分が多いためです。技術的な知識をすでに持っていることに加えて、「プロジェクトをどう前に進めるか」という感覚が備わっていることが評価されやすくなっています。

インフラエンジニアや、RPA・AI-OCRなどの業務改善ツールを担当してきた人からも「自分の経験はITコンサルへのキャリアパスとして通用するのか」という声をよく聞きますが、上流工程での経験や関係者との調整経験があれば、十分に選考の土台になり得ます。

学歴フィルターは本当にあるのか

出身大学や文系・理系の別が、必須条件になっているわけではありません。実際に様々な経歴の人がITコンサルタントとして活躍しています。

ただし、正直に言うと、注意点もあります。顧客との折衝経験や、IT分野でも特に上流工程(要件定義など、システムを作る前段階の設計や合意形成を行う工程)の経験が不足している場合、企業は「実務経験」ではなく「将来性」を見て採用するポテンシャル採用の枠で判断することになります。この場合、大卒以上、さらには一定以上の大学群を基準として設けている企業が実際に存在します。

「学歴は関係ない」と一律に言い切ってしまうと、選考に臨む際の心構えとしてはやや楽観的すぎます。経歴で語れる材料が少ない場合ほど、学歴やポテンシャルが見られる場面が増える、と理解しておくのが実態に近いでしょう。

参考として、就活口コミサイトOpenWorkに投稿された、アクセンチュアへの26卒入社者50件の就活レポートから出身大学群を集計すると、次のような内訳になります。

※出典:OpenWork「アクセンチュア株式会社 就活レポート(入社企業と決めた理由)」26卒レポート50件を弊社が集計して作成

このデータを見ると、「多様な大学から幅広く採用されている」というより、GMARCHや関関同立と同等かそれ以上の大学群の出身者が全体の9割超を占めているのが実態です。早慶や旧帝大クラス、その他上位国公立だけで50件中28件(56%)にのぼり、MARCH・関関同立を加えると41件(82%)に達します。「その他私立」に分類した層は4件(8%)にとどまっており、決して大学名を問わない採用が主流というわけではありません。

もちろん、このデータは新卒のポテンシャル採用のものであり、大学名だけで合否が決まるわけでも、これに当てはまらなければ可能性がないわけでもありません。

ただし、IT未経験、特に経歴で語れる実務経験が少ない層にとっては、「自分が今どのあたりの立ち位置にいるのか」を客観的に把握するうえで、こうしたデータを一つの指針として持っておく価値はあります。経歴の実績で語れる部分が薄い場合ほど、選考ではポテンシャルの見られ方として学歴も判断材料に含まれやすくなる、という前提で準備を進めておく方が現実的です。

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ITコンサルタントとは?入社後にどんな仕事をするのか解説

ITコンサルタントの仕事を簡単に言うと、ITを活用してクライアント企業の経営課題を解決する仕事です。クライアントの経営戦略に基づいてIT戦略を立案し、実現に向けた提案を行い、プロジェクトの推進と実行までを担います。

ここまでは他の解説記事でもよく語られる内容ですが、実際に未経験で入社した人が最も知りたいのは「自分は入社後、具体的に何をするのか」という点ではないでしょうか。

1年目の仕事内容について

未経験で入社した場合、いきなり経営戦略の立案やクライアントへの提案を任されることはありません。多くの企業では、入社直後から徐々に業務範囲が広がっていく、次のようなステップを踏みます。企業によって呼び方は異なりますが、この段階の職位は「アナリスト」と呼ばれることが多くなっています。

未経験入社1年目のロードマップ

つまり、未経験者の1年目は「地道な作業」が中心になることが多いというのが実態です。ただし、この地道な作業をこなす過程でITの知識やプロジェクトの進め方を体で覚えていくことになるため、決して無駄な時間ではありません。むしろ、ここでの積み重ねが2年目以降のステップアップに直結します。

「戦略コンサルのようにいきなり華やかな提案の場に立てる」というイメージを持って入社すると、地道な作業とのギャップに戸惑ってしまうことがあります。事前に「最初の1年は基礎固めの期間」と理解しておくだけで、入社後のギャップはかなり和らぐはずです。

未経験からITコンサル転職するなら意識すべきこと

未経験からのキャッチアップで重要なのは、目の前の作業をこなすだけでなく、その作業が何のために行われているのかを理解しようとする姿勢です。議事録作成ひとつとっても、「なぜこの発言が議論の中で重要なのか」を意識しながら書くのと、ただ機械的に記録するのとでは、身につく理解の深さが変わってきます。

また、業界特有の考え方や仕事の進め方について、書籍などを通じて体系的にインプットしておくのもおすすめです。コンサルタントとしての基礎的な思考法やマインドセットを事前に知っておくことで、入社後のキャッチアップのスピードが上がります。

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ITコンサルタントの年収は?稼げるのか

「稼げる仕事に転職したい」という動機でITコンサルタントを検討している人も多いはずです。ここでは公的なデータをもとに、年収の実態を確認していきます。

平均年収889万円(job tagデータ)

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」(令和7年賃金構造基本統計調査)によると、ITコンサルタントの平均年収は889万円となっています(出典:job tag)。同調査における平均年齢は38.3歳、平均労働時間は月173時間となっており、国内の給与所得者全体と比べても高い水準にあると言えるでしょう。

役職・経験年数による年収の伸び方

年収は当然ながら、経験や担う役割のレベルによって変わってきます。job tagが公表しているスキルレベル別のデータ(企画立案・プロジェクト管理領域)を見ると、次のような目安になっています(出典:job tag)。

スキルレベル(ITSS基準)年収の目安(第一四分位〜第三四分位)
レベル3(一定の実務経験を積んだ段階)600万円〜900万円
レベル4(プロジェクトを主導できる段階)650万円〜950万円
レベル5以上(高度な専門性を持つ段階)700万円〜1,100万円

※ITSS(ITスキル標準)とは、IT関連職種に求められるスキルを段階的に定義した経済産業省の指標です。数字が大きいほど、より高度で自律的な役割を担うレベルを意味します。

未経験入社の場合、最初から高年収が約束されるわけではなく、レベル3に達するまでは経験を積む期間と捉えておくのが現実的です。ただし、成果主義の色が強い業界であるため、実力次第で年収を早いペースで伸ばせる可能性があります。

ITコンサルは「きつい」「後悔する」と言われる理由

「itコンサル やめとけ」「itコンサル 後悔」といった言葉で検索する人が一定数いるのも事実です。憧れだけで飛び込んで後悔しないよう、厳しい側面もあわせて理解しておきましょう。

クライアントワーク×プロジェクト単位という働き方の特性

ITコンサルタントの仕事がきついと言われる背景には、クライアントワークかつプロジェクト単位で業務が進行するという働き方の特性があります。

クライアントの都合に合わせてスケジュールが動くことも多く、最適な提案を行うためには限られた時間の中で膨大な情報を整理し、資料に落とし込む必要があります。仕事のスピードと質の両方が同時に求められる場面が多いため、体力的にも精神的にも負荷がかかりやすい仕事だと理解しておくべきでしょう。

また、リモートでの業務が増えている一方で、現場に直接足を運んで情報を得ることも引き続き重要とされており、「オフィスにいれば完結する仕事」ではない点も、負荷を感じやすい要因のひとつと言えるでしょう。

ITコンサルに向いていない人・後悔しやすい人の特徴

これまでの傾向から見えてくる、後悔しやすい人の特徴には次のようなものがあります。

  • 技術的な実装そのものに強いこだわりがあり、手を動かすものづくりを最優先したい人
  • クライアントの要望に合わせて何度も提案を練り直すことにストレスを感じやすい人
  • 継続的な学習や情報収集に対して、あまり意欲を持てない人

逆に言えば、「クライアントの課題を整理して解決に導くプロセスそのものに面白さを感じられるか」「変化の速い環境で学び続けることを苦にしないか」という点が、向き不向きを見極める軸になります。華やかなイメージだけでなく、地道な作業や継続的なキャッチアップが仕事の大部分を占めるという実態を理解した上で判断することが、後悔を避ける一番の近道です。

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ITコンサルへ未経験からの転職を成功させるための準備

未経験からの転職を成功させるためには、行き当たりばったりで応募するのではなく、自分の経験を整理してから動き出すことが大切です。

前職の経験を棚卸し

まず取り組みたいのが、これまでの職務経験の棚卸しです。具体的には、次のような観点で整理してみましょう。

  • 前職でどのような業務を担当してきたか
  • その中でどんな課題に直面し、どう解決してきたか
  • 関係者を巻き込んでプロジェクトのようなものを推進した経験はあるか

例えば営業職の経験であれば、「顧客の潜在的な課題を引き出し、解決策を提案してきた」という経験は、ITコンサルタントの要件定義フェーズ(クライアントの要望を具体的な仕様に落とし込む工程)に通じる強みとして言語化できます。前職の言葉のままではなく、コンサルタントの仕事の文脈に翻訳して語れるようにしておくことが、書類選考・面接どちらにおいても効果を発揮します。

経験の不足を補う

棚卸しをした結果、経歴として語れる材料が少ないと感じた場合は、いきなりITコンサルタントを目指すのではなく、まず土台となる経験を積むという選択肢も現実的です。

  • 事業会社の企画職や業務改善プロジェクトに参加し、課題発見・解決の経験を積む
  • エンジニアとしてシステム開発の現場を経験し、IT分野の基礎知識を身につける
  • ITパスポートや基本情報技術者試験など、体系的な知識を得られる資格の学習に取り組む

遠回りに感じるかもしれませんが、こうした準備期間を経てから転職活動に臨んだ方が、結果的に選考の通過率も、入社後のキャッチアップのスピードも上がるケースが多いです。

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よくある質問(FAQ)

資格は必要?

ITコンサルタントになるために、必須とされる資格はありません。実務では資格の有無よりも、経験や論理的思考力、コミュニケーション力が重視される傾向にあります。

ただし、IT完全未経験からポテンシャル採用を狙う場合は、ITパスポートや基本情報技術者試験などの資格取得が、IT分野への興味・関心や学習意欲を示す材料として選考でプラスに働くことがあります。

30代・40代でも転職できる?

30代・40代であっても、ITコンサルタントへの転職は不可能ではありません。ただし、20代の第二新卒層と比べると、ポテンシャルよりも即戦力性が重視される傾向が強くなります。

具体的には、マネジメント経験や特定業界での専門知識、プロジェクトを推進してきた実績などをどれだけ具体的に語れるかが、選考を通過できるかどうかの分かれ目になります。年齢が上がるほど、「何を積み上げてきたか」を明確に言語化できる準備が重要になると考えておきましょう。

ITコンサル業界は「勝ち組」なのか?

年収の高さや、経営層に近い立場で仕事ができる点から、ITコンサル業界に「勝ち組」というイメージを持つ人は少なくありません。実際に平均年収は他の職種と比べて高い水準にあります。

ただし、これまで見てきた通り、クライアントワークならではの負荷や、継続的な学習が求められる厳しさもあわせ持つ仕事です。年収や肩書きといった表面的な魅力だけで判断するのではなく、仕事の実態まで理解した上で「自分に合っているか」を見極めることが、後悔しないキャリア選択につながります。

まとめ

本記事では、ITコンサルタントに未経験からなれるのかを、IT未経験・コンサル未経験(IT経験あり)それぞれの立場から解説してきました。転職難易度は決して低くありませんが、年齢・経歴・コミュニケーション能力といった条件を満たしていれば、未経験からでも十分に挑戦できるといえます。

平均年収は889万円(job tagデータ)と高水準ですが、その裏側には入社1年目の地道な実務や、学歴が判断材料に含まれやすいという実態もあります。年収データやアクセンチュアの大学群の内訳もまとめてあるので、自分の経歴と照らし合わせて再度確認してみてください。

もしIT未経験で経歴に不安がある場合は、より自分の可能性を客観的に知りたい方は、ITコンサル業界に精通した転職エージェントである弊社ユニークボックスへ相談も選択肢のひとつです。

自己流で応募を進めるよりも、業界の内情や企業ごとの採用傾向に詳しい我々と進めることで、書類・面接の通過率を高められる可能性があります。ITコンサルタントへの転職を目指す未経験の方は、まずは気軽にから無料の面談にご参加ください!

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