ユニークボックス CMO
大冨 翔太郎(おおとみ しょうたろう)
新卒で大手M&A仲介会社である株式会社ストライクに入社。入社後は30件以上のM&A案件を手掛け、同社において成績上位者として表彰を受けるとともに、最年少での昇進を果たすなど数々の実績を残す。2023年5月に独立し、代表である梶川とともに合同会社ユニークボックスを設立。若手の未経験者から経営層に至るまで、多様な層の転職支援を手掛け、豊富な実績を築いている。
年収が高いか低いかは、単にスキルや経験だけで決まらず、どの業界で働いているかに大きく左右されています。給与水準には業界ごとに大きな差があり、その違いは単なるスキルセットの差以上の要因によるものです。本記事では、年収アップを目指す転職先を考える際に業界選びがいかに重要か、その理由を解説していきます。
目次
年収や給料はどうやって決まる?
給料は、単に「どれだけ働いたか」だけで決まるものではなく、企業の経営状況や業界全体の相場、求められるスキルや人材の集まりやすさといった、さまざまな要素を踏まえて設定されています。たとえば、優秀な人材を確保したい企業は、他社よりも高い給料を提示することがありますし、業績が好調な企業は従業員に還元する形で給与を上げるケースもあります。このように、給料の決定には企業の事情と市場の動きの両方が大きく影響しているのです。
そのため、たとえ個人で目立った成果を出していたとしても、業界全体が縮小していたり、ビジネスモデル的に利益を社員に還元しづらい仕組みになっている場合は、なかなか給料や年収が上がらないこともあります。だからこそ、自分の努力だけでなく、「成果が収入に結びつきやすい環境かどうか」という視点も持って、転職活動や日々の仕事に向き合うことが大切です。
20代でも高年収を目指せるM&A仲介業界について
M&A仲介業界は将来有望で、高い収入が期待できる業界です。グローバル化と企業の競争激化により、M&Aの需要が増加しています。これに伴い、多くの企業がM&A仲介サービスを利用するようになっています。例えば近年では、日本企業も積極的に海外企業を買収する動きが見られ、その際にM&A仲介会社が重要な役割を果たしています。M&A仲介業界は、経済の発展とともにさらなる成長が期待できるため、高収入を目指す人にとって魅力的なキャリアパスとなり得ます。またクライアントによって働き方が異なってくるため、時期によってはワークライフバランスもとりやすくなります。
M&A業界特化型転職エージェントのユニークボックスでは、M&A仲介会社出身のキャリアアドバイザーがあなたの転職を支援します。お気軽にご相談ください。
無料で転職相談してみる年収の高い業界や企業の特徴
年収が高い業界や企業には一定の特徴があります。まず一つは、市場の成長性や利益率の高さが挙げられます。これは従業員への給与支払い能力を高めるためです。また、高い専門性や技術力を求められる場合、その報酬も高く設定される傾向があります。以下で詳細を解説していきます。
高年収を誇る業界には共通した特徴があります。これらの業界は市場の需要が高く、企業が利益を上げやすい構造になっているためです。自分のキャリアを高年収業界に合わせることで、将来的な収入アップが期待できます。
M&A仲介業界
M&A仲介業界は他の業界と比べて非常に高年収です。これにはM&A案件の高額な手数料や、マッチングにおける専門的スキルの需要が大きく影響しています。例えば、大企業同士のM&A案件の場合、成功報酬として手数料が数億円に上ることもあります。そこからM&A仲介アドバイザーへインセンティブが支払われるため、社員の平均年収が2000万円を超える企業もあります。交渉や契約における専門知識がアドバイザーへ求められるため、その分報酬が高く設定されているのです。M&A仲介業界でのキャリアは、専門スキルと交渉力が高く評価され、それに応じて高い報酬を得ることができます。
高年収なM&A仲介業界の中でも平均年収が高い企業については以下の記事で解説しております。
【M&A仲介会社の平均年収ランキング】を読む
M&A業界特化型転職エージェントのユニークボックスでは、M&A仲介会社出身のキャリアアドバイザーがあなたの転職を支援します。お気軽にご相談ください。
無料で転職相談してみるIT・テクノロジー業界
IT・テクノロジー業界は、技術の進化が極めて速いため、専門的なスキルを持つ人材が常に不足しています。この状況により、企業は優秀な人材を獲得・維持するために高い報酬を提供する傾向があります。
例えば、ソフトウェアエンジニアやデータサイエンティストなどの職種は特に高い需要があり、平均的な年収も他の多くの職種を上回ることが多いです。これらの専門職は技術的な知見と問題解決能力が求められ、市場価値が非常に高いためそれに応じた給与を設定しています。
IT・テクノロジー業界における高年収企業としてはジャストシステム、ソフトバンクグループ、野村総合研究所などが該当します。
金融・コンサルティング業界
金融・コンサルティング業界は高年収を誇る業界の一つです。この業界では高度な知識と専門スキルが求められるため、その分報酬も高く設定される傾向があります。また、企業の成長や収益に直結する重要な役割を果たすため、報酬が反映されやすいのも特徴です。
例えば、金融業界で成果を上げたトレーダーは速報性が求められる市場で瞬時に意思決定し、価格変動を読み取る能力が高く評価されます。一方、コンサルタントは企業の課題を解決することで、クライアントの収益向上に直結した貢献をするため、その成果が給与に反映されやすいという特徴があります。
金融ではメガバンクや五大証券、損保の領域が高年収の傾向にあり、コンサルティングの領域ではBig4を始めとしたコンサルティングファームやMBBを筆頭に外資系ファームが高年収の傾向にあります。
医療・ヘルスケア業界
医療・ヘルスケア業界は安定的に高い年収を誇る業界の一つです。特にこの業界は高い専門知識と技術が求められ、また人命を扱う責任ある職務であるため、給与水準が高く設定されています。例えば、医師、歯科医師、薬剤師、さらには医療機器の営業職などが挙げられます。これらの職種は常に高い需要があり、年収も他の業界に比べて高めです。
特に医薬品や医療機器を取り扱う企業では、ジョンソン・エンド・ジョンソンや武田薬品工業などが高年収の傾向にあります。
法律・法務関連業界
法律・法務関連業界は高年収を目指しやすい業界の一つです。この業界では高度な法律知識と専門スキルが求められるため、それに見合った給与が設定されることが一般的です。弁護士や企業法務部門の専門職が高給与を得やすく、高度な法律知識と経験が高く評価され高い年収につながっています。また、法律関連のトラブル解決において不可欠な存在であり、需要が高いことも高年収の要因です。
年収の差を生む主要な要因
年収の差を生む主要な要因を理解することで、キャリアの方向性や戦略をより明確にすることができます。それぞれについて順を追って見ていきましょう。
業界別の経済状況と供給と需要のバランス
各業界の経済状況と供給と需要のバランスは、従業員の年収に大きな影響を与えます。経済状況が良好な業界は収益が高く、その結果として従業員の年収も上昇します。
より良い経済状況と需要が高い業界を選ぶことで、年収の向上が見込めます。上記で述べたような経済が成長している業界や需要が非常に高い分野を選ぶことは、転職先での収入額を大幅にアップさせるうえで重要になってきます。またこれらの業界では高い専門知識や技術力が必要とされるため、より希少なスキルを持っている人材が高く評価されます。
職種別の責任とスキル要求
職種によって仕事内容や求められる成果が大きく異なるため、必要なスキルや能力もそれに応じて変わってきます。特定の職種において高い成果を上げるためには、その職種特有のスキルを習得しておくことが重要です。
例えば、M&A仲介業務は企業分析や経営陣とのコミュニケーションスキルが不可欠です。売り手・買い手の企業同士の要望をすり合わせ、双方の納得のいく商談を締結する能力が必要になってきます。転職活動の際は、業界のことをよく調べ特性をよく理解し、業界に即したスキルを事前に身に着ける・資格を取得することが大事になってくるでしょう。
M&A業界特化型転職エージェントのユニークボックスでは、M&A仲介会社出身のキャリアアドバイザーがあなたの転職を支援します。お気軽にご相談ください。
無料で転職相談してみる専門性・技術力の要求度と業界内競争の激しさ
専門性や技術力の高さは年収に大きく影響します。高い専門性や技術力を持つ人材は、企業にとって重要な資産であり、競争力を高めるために高い年収を支払うことがあります。技術力や専門知識が直ちに企業の競争力に直結し、その結果として高い報酬が提供されているのです。
そうなると、もちろん業界内での競争も激しくなります。特に労働市場において高い競争が見られ、専門性を持つ人材の需要が非常に高いことから、新たにこの分野に参入する人材にも大きな期待が寄せられています。
キャリアプランと年収向上の戦略
この項では、キャリアプランと年収向上のための具体的な戦略について解説していきます。
目指すべき業界と職種の選び方
自分のスキルと興味を反映する業界と職種を選びましょう。自分の強みや興味に一致する業界や職種でのキャリアは、やりがいを感じやすく、成果を出しやすいからです。適職選びは自身の成長と満足度の向上につながります。そのためには徹底した自己分析が重要になってきます。個人で進めることも方法の一つですが、転職エージェントに相談することも有効な手段の一つです。
M&A業界特化型転職エージェントのユニークボックスでは、M&A仲介会社出身のキャリアアドバイザーがあなたの転職を支援します。お気軽にご相談ください。
無料で転職相談してみる業界を変えることのメリットと注意点
業界変更はキャリアに新たな機会をもたらし、年収向上の可能性がある重要な転機となります。特に、同一業界に長く留まっていると、新しいスキルやネットワークの構築が難しくなり、成長が止まってしまうことがあります。そのため、新しい業界への挑戦は自分の市場価値を高める絶好の機会です。例えば、IT業界からM&A仲介業界に移ると、ITで培った高度な技術スキルをM&Aの戦略策定に活かせる場面が増え、これにより昇給やプロモーションのチャンスが広がります。
しかし、業界変更を成功させるためには事前の準備が必要不可欠です。新しい業界の特性や要求されるスキルを十分に調査しましょう。各業界には独自の文化や働き方があり、これに適応するための適切な知識やスキルを身につけておく必要があります。
スキルアップとキャリア開発の方法
スキルアップとキャリア開発は年収向上に欠かせない重要な要素です。現代では多くの業界で高度なスキルや専門知識が求められており、個々の能力が高ければ高いほど市場価値も高まります。自分が属する業界の最新トレンドや技術に常に目を光らせ、スキルアップすることで、キャリアの発展と年収の向上を実現しましょう。
ネットワーキングと人脈構築
年収向上にはネットワーキングと人脈構築が非常に重要です。人脈を通じて、業界内の情報や新しい仕事の機会が得られる可能性があります。
例えば、業界のセミナーやカンファレンスに参加し、専門家や同僚と交流することで人脈を広げることができます。また、LinkedInなどのプロフェッショナルなSNSを活用してオンライン上でのネットワーキングも行えます。
高年収なM&A仲介業界への転職成功事例について
20代や30代で高年収を目指したい方、より難易度が高く社会的意義のある仕事に挑戦したい方には、M&A仲介業界がおすすめです。
高収入を得られる可能性がある一方で、業務の負荷も大きいため、すべての方に向いているとは言えませんが、「自分に適性があるか知りたい」という方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。
なお、以下に転職成功事例を掲載しております。ご自身のご経歴と近いケースがあれば、同様に転職成功の可能性が高いと考えられますので、あわせてご覧ください。
未経験からのM&A仲介会社への転職事例①
年齢/性別:20代後半/男性
学歴:上位私立大学卒
前職:大手リース会社/法人営業
現職:上場M&A仲介会社/M&Aアドバイザー
転職理由:取引先から後継者不在の相談を受けたことを契機にM&A業界に関心を持ち、前職でのやり切った感と閉塞感もあり転職を決意。
未経験からのM&A仲介会社への転職事例②
年齢/性別:30代半ば/男性
学歴:関関同立卒
前職:専門商社/営業
現職:ベンチャーM&A仲介会社/M&Aアドバイザー
転職理由:M&A業界への転職を検討中に、30代後半の転職成功事例を見たことがきっかけ
当社を選んだ理由:30代後半の支援実績が豊富だったため
まとめ
本記事では、年収がどのようにして決まるのか、その要因となる業界や職種の特徴、そして具体的な高年収業界について詳しく解説しました。転職やキャリアアップを目指す際には、自分の希望する業界や職種の特性をよく理解し、必要なスキルや経験を積むことが大切です。



