20代で年収1000万円を経験・資格なしで目指す方法とは

以下の実績を持つ者が監修しております
大冨 翔太郎

ユニークボックス CMO
大冨 翔太郎(おおとみ しょうたろう)
新卒で大手M&A仲介会社である株式会社ストライクに入社。入社後は30件以上のM&A案件を手掛け、同社において成績上位者として表彰を受けるとともに、最年少での昇進を果たすなど数々の実績を残す。2023年5月に独立し、代表である梶川とともに合同会社ユニークボックスを設立。若手の未経験者から経営層に至るまで、多様な層の転職支援を手掛け、豊富な実績を築いている。

本記事のポイント

Q

20代で1000万円って稼げる?

A

結論、20代で年収1000万円稼ぐことは可能です。
ただしその難易度は非常に高く、達成できる人はごくわずかです。

Q

未経験でも1000万円稼げる業界はある?

A

あります。未経験でも高収入を目指せる業界は以下の通りです。
・M&A仲介業界
・投資用不動産業界
・保険業界
・SaaS業界

20代で年収1000万円は可能か?

「20代で年収1000万円」――この響きに、多くの人が憧れや疑問を抱くのではないでしょうか。果たして、この目標は現実的に達成可能なものなのでしょうか。

結論から言えば、20代で年収1000万円を達成することは可能です。しかし、その難易度は非常に高いと言わざるを得ません

一般的に、20代の給与水準は、社会人としてのキャリアをスタートさせたばかりということもあり、経験やスキルがまだ十分に蓄積されていない段階です。周囲を見渡しても、年収1000万円を超える同世代はごく稀な存在であると感じる方がほとんどでしょう。これは、大多数の20代がこの水準には達していないという現実を物語っています

20代で年収1000万の割合

ここで、まず20代の平均給与を確認してみましょう。

引用:国税庁|令和5年度民間給与実態統計調査|年齢階層別の平均給与

国税庁の調査によると、20〜24歳の平均値が267万円、25〜29歳の平均値が394万円でした。これらをふまえると、20代の平均給与は約330万円です※。1000万円の約3分の1が、20代の平均給与となっています。

この数値を見れば、20代の給与所得者のうちごくわずかの給与所得者しか年収1000万円を実現させていないことがわかるでしょう

※年齢別の人口比率を加味した加重平均で算出した平均給与。年齢別人口比率については以下を参照しています。

人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)
‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐

20代で年収1000万を実現する方法

では、具体的に20代で年収1000万円という高みを目指すには、どのような道筋があるのでしょうか。ここでは、その主な3つの方法をご紹介します。

平均年収が高い会社へ就職・転職する

まずそもそもの給与水準が高い企業を選ぶことがあげられます。特に、

  • M&A仲介業界
  • 投資用不動産業界
  • 保険業界
  • SaaS業界

といった業界は、平均年収が非常に高く、若手のうちから高額な報酬を得られる可能性があります。

これらの企業では、

  • 業務内容の専門性が高い
  • 成果主義の文化が根付いている
  • グローバルな事業展開をしている

といった特徴があり、それが高給の背景となっています。

ただし、このような高収入の企業への就職・転職は非常に競争率が高く、求められるスキルや経験もハイレベルです。そのためには、学生時代からの綿密な準備や、現職での圧倒的な実績作りが必須となるでしょう。

インセンティブ割合の高い企業へ転職・就職する

基本給はそこまで高くなくとも、個人の成果が直接給与に反映されるインセンティブ制度の割合が高い企業を選ぶことも、戦略的に有効です。

特に、

  • M&A仲介業界
  • 不動産仲介
  • 保険営業
  • 一部のSaaS企業の営業職

などがこれに該当します。これらの職種では、契約件数や売上額に応じて青天井でインセンティブが支給されるケースも少なくありません

自分の営業力や交渉力に自信がある、あるいは短期間で爆発的に稼ぎたいという意欲がある方にとっては、非常に魅力的な選択肢です。

一方で、成果が出なければ給与が伸び悩むリスクもあるため、自身の能力と企業の評価制度をよく見極める必要があります。

起業・独立をする

リスクが大きいながらも、それ相応の大きなリターンを得られる可能性があるのが起業や独立です。

会社員としての給与所得には上限がありますが、自分で事業を立ち上げれば、その収益はすべて自分のものです。例えば、営業代行として複数の企業のセールスを請け負ったり、これまでの経験を活かしたコンサルティング事業を展開したりすることが考えられます。また、培った人脈を活かして事業を立ち上げることも可能です。

顧客のニーズを深く理解し、的確な提案を行う営業の経験は、起業におけるマーケティングや顧客開拓に直結します。

そして20代での起業は、若さゆえのフットワークの軽さや、既成概念にとらわれない発想が強みになります。ただし、事業を軌道に乗せるまでには多大な時間、労力、そして資金が必要であり、失敗のリスクも常に付きまといます。しかし成功すれば、年収1000万円どころか、それ以上の収入も十分に視野に入ってきます。

経験・資格なしで20代で1000万円を目指せる業界

未経験からでも高収入を狙える可能性がある業界は、確かに存在します。

ここでは、特に成果が報酬に直結しやすい4つの業界を紹介します。

M&A仲介業界

M&A仲介業界は、企業や事業の売買を仲介する仕事です。一件あたりのM&Aが成立した際の仲介手数料=報酬額(成功報酬)が非常に大きく、それが個人のインセンティブに反映されるため、案件が成立すれば20代からでも1000万円を超える高年収を狙える可能性があります。また特別な金融知識やM&Aの経験は入社時には問われないケースも多く、入社後の研修やOJT、自己研鑽などで専門知識を身につけていくことが一般的です。

しかし、その分、

  • 高度なコミュニケーション能力
  • 買い手・売り手双方に対応する交渉力
  • 経営者に対する提案力
  • 徹底した顧客の深掘りと誠実な対応

が求められます。成果を出せるかどうかは個人の能力と努力に大きく左右されるため、向き・不向きがはっきりと分かれる業界と言えるでしょう。

営業力や交渉力に自信がある方や、圧倒的な成績を給与に反映させたい方におすすめの業界です。

投資用不動産業界

投資用不動産の販売も、成果次第で高収入が期待できる業界です。顧客は不動産投資を通じて資産形成を目指す個人や法人であり、高額な商品を取り扱うため、契約が成立した際の仲介手数料やインセンティブも高くなります

営業職として未経験からスタートできる企業も多く、宅地建物取引士の資格は入社後に取得を推奨されることが多いですが、一般的には入社時に必須でない場合がほとんどです。

顧客の資産状況や目標をヒアリングし、最適な物件を提案するコンサルティング能力が問われます。また、経済状況や不動産市況にも常にアンテナを張る必要があります。

保険業界

生命保険や損害保険の営業職も、成果に応じたインセンティブが大きい業界です。特に、法人向けや富裕層向けの保険商品を扱う場合、一件あたりの契約額が大きくなるため、年収も飛躍的に伸びる可能性があります

保険に関する専門知識は入社後に取得できますが、顧客のライフプランやリスクに対する課題を丁寧に聞き出し、最適な解決策を提示するヒアリング力と提案力が非常に重要になります。

未経験から挑戦しやすい一方で、顧客との信頼関係を長期的に築くことが求められるため、粘り強さやコミュニケーション能力が成功の鍵となります。

SaaS業界

近年特に注目を集めているのが、SaaSの営業職です。

SaaSはサブスクリプション型のサービスであるため、安定的な収益が見込めるだけでなく、サービス導入後の顧客満足度が継続的な利用に繋がるため、単なる「売り切り」ではない営業力が求められます。多くのSaaS業界では、学歴や職歴よりも、ポテンシャルや熱意、そして入社後の成長意欲を重視する傾向があるため、未経験者にも門戸が開かれています

企業の成長とともに個人の給与も伸びやすく、ストックオプションなど、将来的なリターンも期待できる場合があります。IT知識を吸収する意欲や、新しいサービスを広めたいという熱意がある方にはおすすめです。

未経験からでも1000万円超えを目指せるM&A仲介業界について

20代で年収1000万円を目指す上で、M&A仲介業界は非常に魅力的な選択肢となります。

未経験からでも高収入が期待できるこの業界について、さらに深掘りして解説していきます。

M&A仲介業界はなぜ稼げるのか?

M&A仲介業界が高収入を実現できる理由は、そのビジネスモデルと市場の特性にあります。

高額な成功報酬

M&A仲介会社は、M&A取引が成立した際に「成功報酬」として仲介手数料を受け取ります。この手数料は、一般的に売買価格の数パーセントという形で設定されており、取引金額が億単位になることも珍しくありません

例えば、M&Aの取引金額が10億円の場合、数パーセントの手数料でも数千万円から数億円の売上が発生します。この高額な売上の一部(15〜20%の企業が多い)が、インセンティブとして仲介担当者に還元されるため、個人の年収も飛躍的に高くなるのです。

専門性と付加価値の高さ

M&Aは、単なる企業の売買ではなく、企業の将来や従業員の生活にも関わる非常に複雑なプロセスです。様々なステークホルダーのいる中で、

  • 財務・会計
  • 法務
  • 税務
  • 事業戦略

など、多岐にわたる専門知識と高度な交渉力が求められます

このような高い専門知識と複雑なプロセスを円滑に進めるM&Aアドバイザーは、経営者が抱える「誰に相談したらいいかわからない」「複雑すぎて自分たちでは手に負えない」といった大きな困りごとを解決する力を持っているため、非常に高い価値があります。そのため、高額な手数料が正当化され、結果として個人の報酬にも反映されます。

後継者不在の中小企業の増加による市場の拡大と、需要の増加

近年、日本の中小企業では後継者不足が深刻化しており、事業承継問題を解決する手段としてM&Aのニーズが急速に高まっています。また、大企業が新規事業進出や既存事業の強化のためにM&Aを活用するケースも増加しており、市場全体が拡大傾向にあります。需要が高まる一方で、M&Aを専門とする人材は依然として不足しているため、一人ひとりのM&Aアドバイザーの市場価値が高まり、それが高収入に繋がりやすくなっています。

M&A仲介業界にはどのように就職・転職するのか?

未経験からM&A仲介業界を目指す場合、いくつかのポイントを押さえることで成功の可能性を高めることができます。

自身のポテンシャルと実績をアピール

M&A仲介業界は学歴を問わないケースも多いですが、選考では以下の点が重視されます。

  • 高い学習意欲:金融、会計、法務などの専門知識をゼロから学ぶ意欲と吸収力。
  • 圧倒的な目標達成意欲と粘り強さ:成約までに時間がかかり、多くの困難に直面するM&Aにおいて、最後まで諦めずにやり遂げる精神力。
  • コミュニケーション能力とヒアリング力:経営者の本音を引き出し、信頼関係を構築する能力。
  • 論理的思考力と問題解決能力:複雑な案件を整理し、解決策を導き出す能力。
  • 過去の営業実績(新卒の場合はアルバイトやインターン、部活動での目標達成経験など):何かしらの目標に向かって努力し、成果を出した経験があれば、それをPDCAを意識して具体的にまとめ、アピールしましょう。

業界研究と自己分析を徹底する

M&A仲介業界への転職を成功させるためには、徹底した業界研究と自己分析が不可欠です。

まず

  • M&Aとは何か
  • どのようなプロセスで進むのか
  • 業界の大手企業や主要プレーヤーは誰か

といった基本的な知識を深く理解しましょう。各仲介会社の強みや社風、具体的な案件実績なども調べ、自分が働く姿を具体的にイメージすることが重要です。

弊社ユニークボックスのHPでは、M&A仲介業界を深掘りした記事を多数掲載しております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

詳しく読む:【2025年1月更新】M&A仲介会社を一覧で紹介!上場・非上場企業を含めた35社の特徴や採用情報も解説

同時に、これまでの自分の経験を棚卸し、M&A仲介で活かせるスキルや能力を洗い出してください。

例えば、

  • 目標達成のために粘り強く努力した経験
  • 周囲を巻き込みながら何かを成し遂げた経験
  • 顧客の課題を深く掘り下げて解決策を提案した経験

などです。これらの経験をM&A仲介の仕事内容に結びつけ、具体的に説明できるように準備することで、選考で説得力が増します。

必要なスキルを獲得する

未経験からM&A仲介業界へ挑戦するにあたり、入社前に全ての専門知識を完璧にする必要はありません。しかし、選考を有利に進め入社後の立ち上がりを早めるために、スキルや資格を事前に獲得しておくことは、選考を進めていくにあたって非常に有利になります。

最も重要なのは、ビジネスの基礎力と学習能力を示すことです。特に、企業の財務状況を理解するために簿記2級レベルの知識は必須と考えてください。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書といった財務三表の基本的な構造と意味を把握しておくことは、M&Aのプロセスにおいて不可欠なスキルです。入社後に学ぶにしても、事前に基礎を固めておけば、研修内容の理解度が格段に上がります。

また、論理的思考力を高めるための書籍を読んだり、プレゼンテーションスキルを磨いたりすることも有効でしょう。

英語力は必須ではありませんが、外資系企業とのM&A案件や、今後グローバルなM&Aに携わる可能性を考えると、取得しておけば大きなアドバンテージになります。

入社前から「M&A仲介で成功するために、自ら積極的に学ぶ姿勢がある」ことをアピールできると、採用担当者に好印象を与えられます。

M&A仲介業界は、決して楽な道ではありませんが、若いうちからビジネスの最前線で活躍し、圧倒的な成長と高収入を手にしたいと考える方には、これ以上ない魅力的なフィールドと言えるでしょう。

M&A仲介業界特化型の転職エージェントを活用するのがおすすめ

M&A業界は未経験採用を積極的に行っていますが、その採用人数はどの企業も限定的です。高い競争率の中で転職を成功させるには、M&A業界特化型の転職エージェントを活用するのがおすすめです。

弊社ユニークボックスでは、M&A業界の経験を持つエージェントが希望するM&A企業の選定から書類添削、面接練習など、徹底的に転職活動をサポートいたします

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