・M&A仲介事業に興味のある方
・M&A Propertiesに転職したい方
・外食産業のM&Aに興味のある方
そんな方のために、本記事では以下のことを解説します。
- M&A Propertiesの事業展開
- M&A Propertiesの人材教育体制
- 外食産業のM&Aのこれから
以下の実績を持つ筆者が徹底解説します
・M&A仲介会社特化型の転職エージェントの社長
・大手M&A仲介会社、ベンチャーM&A仲介会社で勤務経験あり
・300名以上の転職サポート経験でM&A業界への転職成功ノウハウを確立
数多くの転職エージェントが存在していますが、「実際に勤務していたからこそ可能な独自の選考対策」が可能な会社はかなり少ないです。その中でも、弊社は大手とベンチャーの両方のM&A仲介会社で勤務したことがあるため、業界では稀有な存在として認知していただいています。
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無料で転職相談する皆さんこんにちは!ユニークボックスの大冨です。
今回はM&A Propertiesさんにお邪魔して、150名の社員を束ねる中村社長へ取材してきました。
M&A Propertiesについて
外食産業に強みを持つグループ企業
大冨:本日はよろしくお願いいたします。まず会社のご紹介からいただいてもよろしいでしょうか。
中村社長:我々グループホールディングス会社でして、ナシエルホールディングスという会社がグループの主体でございます。その下にM&A Propertiesという会社がありまして、今回ご説明いたしますM&A仲介事業をやらせていただいております。
大冨:そもそも御社ではどのような業界・企業さんのM&Aをされているんでしょうか。
中村社長:ナシエルホールディングスがターゲットにしているお客様というのが、外食産業をはじめとした店舗型ビジネスの方を対象にしております。約5~6万社ほどお客様がいらっしゃいますので、そこを主にお手伝いさせていただいております。
大冨:外食産業に強みを持っている、というのはどういう背景があるんでしょうか。
中村社長:グループ全体でM&Aのみならず人材紹介サービス、教育評価サービス、物件の仲介サービスなども展開しておりまして、ワンストップで外食産業のお客様でしたり店舗型ビジネスのお客様にサービスを提供できているというのが我々の強みだと思っています。結果として店舗型ビジネスのお客様が増えてきているといった感じですね。
大冨:全国に飲食店が約80万あって、年間に10万店舗が増えて10万減ると言われていますよね。不動産の需要など非常に高そうですが。
中村社長:特に我々だと物件から入るケースが多い。物件を仲介しているときに、その企業の社長さんと懇意になるんですよね。そこから人材紹介に繋がったり場合によってはフランチャイズ経営のお話にも、そして最終的にはM&Aに繋がっていくような、時間をかけたお付き合いをして信頼関係を構築しています。
大冨:飲食店のM&Aという点で言うと、専門知識を求められたりするんでしょうか。例えば大手だと様々な業界で全国の案件に触れるという話があります。
中村社長:もちろん案件を進めるうえでのノウハウ的な優位性もありますし、飲食業界は流行の変化が非常に激しいので、買い手の動向も変わってきます。トレンド感を常にキャッチするというのは注意点かなと思いますね。
我々は上場していない裾野の広い元気な会社さんをたくさん知っているので、彼らが企業として拡大していく中でいち早くM&Aのご相談をしていただけるのは弊社の強みです。
IT業界、不動産の領域にも挑戦
大冨:御社の強い業界というと飲食業界、外食産業ということでしたが、それ以外でも何か力の入れているところは何かありますか。
中村社長:店舗型ビジネス全般をやっていますので、スーパーや美容室、整骨院など様々な会社さんのお手伝いをさせていただいております。店舗型以外だと、IT系や人材、建築不動産の領域もやっていますね。実は不動産の仲介事業もやっているんですよ。売買仲介はもちろん、M&Aの形で売却する不動産もやらせていただいております。
案件単価は平均1億円、稼いだ人は年収4000万円!
大冨:次にM&A Propertiesさんの案件の単価や、従業員の平均年収をお伺いしていきたいと思います。まず案件単価はどのくらいでしょうか。
中村社長:今期(取材時2023年)でいうと、案件単価の平均は1億円くらいです。大きな案件が多かったので、今年の平均は予定よりだいぶ大きくなっています。詳細は話せませんが、3桁に届くような案件もありました。本来であればもう少し成約する数を増やしながら平均6000~7000万円あたりを計画していたんですが、思った以上に上振れました。嬉しい悲鳴ですね(笑)
大冨:そうなってくると気になるのはM&Aアドバイザーの年収なんですが、一番稼いでいる方でどのくらいになるんでしょうか。
中村社長:インセンティブ制度を導入しているうえで上限を設けていないので、稼いだ方だと4000万円ほどですね。大体若手の中堅で3~4年目の社員で、3000万円稼いでる人もいますね。
大冨:すごい業界ですよね。しかもその方が来年もっと活躍されれば5000万、あるいは1億といった話にもなってきますよね。仕事としてのやりがいは非常に大きい。
中村社長:お金を稼げてやりがいもあり、感謝もされる。本当に良い仕事です。
M&A Propertiesの強みは、グループ経営による案件のリード獲得
大冨:次に御社の強みについてお伺いしていきたいです。先ほどグループ経営というフレーズが出てきましたが、そこをもう少し詳しくお話いただけますか。
中村社長:我々はグループで案件のリードを獲得しているところに特徴があります。
特に物件のウェブサイトを運営していますので、毎日のように新規の出店したい方々にご登録いただいている状況です。その中で元気な企業様に対し我々が個別で様々なサポートサービスを提供している、というのが弊社のビジネスモデルになっています。
伸びたい企業さんが成長できるようなサポートをしていくことが弊社のあるべき姿かなと思いますので、そういう方に物件仲介のサービスや人材紹介のサービスをしていくことでその方々が大きくなっていく。会社が大きくなればいろんなことに挑戦したくなりますよね。そこでM&A仲介の紹介をしたり。そういうワンストップでサービスを提供できるのは恐らく日本でうちだけじゃないかなと思います。
大冨:店舗型ビジネスの経営者さんは、成長していくための手段が出店になってきますよね。そこの情報を寄与されていて、かついろんなサービスを提供できる、なんなら働く人も紹介できるというのは、本当に唯一無二かもしれませんね。
譲渡理由の内訳について
大冨:譲渡理由の内訳についてお伺いしたいです。事業承継や成長戦略型、事業再編などの割合はどのような内訳になっているんでしょうか。
中村社長:3分の1ほどが事業承継の案件です。他にはオーナー様が60歳以下の案件が3分の1、組織再編絡みが残りの3分の1といった内訳です。
大冨:大手の再編だと、ブランドを一つ売却するといった案件が多いんでしょうか。
中村社長:大手外食チェーンであれば1ブランドの売却が主ですね。もしくは大手企業の外食事業を売却するパターンもあります。特にコロナ禍で色々見直しをしていく中で、売却する動きも高まっているのは事実ですね。
大冨:成長戦略型、いわゆる60歳未満で売らなくてもいいんだけど何かしらの理由で売却するという方は、どういう理由があって売却されるんでしょうか。
中村社長:理由は二つありますね。一つは、会社ごと全部売却してオーナー様自らもジョインしていきたいというケース。第三者とやることでより成長できる、自分自身でやると限界を感じていたけれど一緒にやることで起爆剤になってくれる、そういう思いを持っている人は一定数いますね。
あとは1事業を売却して資金作りをしたいという方ももちろんいらっしゃいます。その中にはもちろんアーリーリタイヤしたいという方もいらっしゃいますし、他の事業に挑戦してみたいという方もいらっしゃいます。
大冨:物価高や人手不足など、飲食業界を取り巻く環境はなかなか厳しいものがあると思っていまして、その中で合併するなどの動きはあるんでしょうか。
中村社長:なくはないと思っています。しかし相談が多いのは、コロナ踏まえ、ロシア戦争踏まえ、外食はリスクが高いというものです。事業拡大していくためには店舗を増やさなきゃならない、そうすると増やす度に連帯保証や借り入れが増えていく状態が続いていきます。それをどこかの傘下に入り一緒にやっていくことで、リスクを取らずに事業成長させていきたいと思って動く方は多いなと思います。
ソーシング活動はほとんどない!?圧倒的なインバウンドの案件獲得
大冨:いまM&A業界でリードの獲得、つまり新規の売却のアポイントメントを獲得するのが非常に難しい環境になっています。そこを様々な角度でアプローチし最終的にリードを取れるというのが御社の強いところだと思います。
中村社長:我々のM&Aチームは、ソーシング活動をそれほど行っていません。他社さんだと1日に400~500架電して案件取れてからやっとスタート、というのをよく耳にします。場合によっては1年間架電だけという人もいるとか。それは何だか不幸だなと思います。なので我々は仕事を受けられる環境を会社として作っています。インバウンド(お客様からのお問合せ)の紹介がすごく多いんですね。社内・社外関係なくトスアップ(紹介)もですし、お客さんから直接M&Aの部署にご相談いただくこともあります。こういうので大体案件の8割は占めているんですね。正直案件が回っていない状態も一部ありまして、十分なリソースを一つ一つの案件に割けているかというとなかなか難しい部分もあります。
大冨:案件が多すぎるというお話だと思うんですが、多すぎると対外的に言える会社さんって恐らく御社だけなんじゃないかと。企業成長のためにまだ案件が足りないという会社さんが多いですよね。
中村社長:我々的には若手の方にはいち早くM&Aのスキルを身に着けてもらうことを大事にしていて、入社したら研修が1か月ほどあるんですが、その後はすぐに案件にアサインして業務をはじめてもらいます。もちろん架電を促す期間もありましたが、基本的には案件のエグゼキューションをしっかりできるようになった上で案件を取りに行く、仕掛けるなどの動きを行っていくことが大事かなと思いますね。
大冨:転職者の方でも、架電営業にフォーカスが行き過ぎていてエグゼキューションに目が行っていない人が多いと思っています。でも実際面接ではエグゼキューションができる素質のあるかがポイントとして見られています。頭脳的なところも非常に使いますし、交渉力や調整力も求められる。そこをしっかりアドバイザーとして教えてもらえるのは魅力的ですね。
中村社長:本来M&Aコンサルティングってそういう姿のはずなので、電話アポインターになっちゃうじゃないですか(笑)世の中的にフォーカスの当たり方が少し変だなと思います。
私自身元々投資銀行出身ですので、M&Aのスキルを身に着けるというのはすごく大事ですし、苦労した経験からその後の独立やグループ会社を増やしていくという部分にもつながってきていますので、確実に力が付くことだと思っています。そのためには育成のための時間をしっかり設けることが大事ですし、我々はそこにリソースを割くことを惜しまないので、エグゼキューションの質は高品質なものを提供できていると思います。
ソーシングルートの多くはインバウンド
大冨:次にソーシングルートについてお伺いしたいと思います。御社だとどのようにして譲渡企業、売り手さんを見つけてきているんでしょうか。
中村社長:弊社では社内・社外の紹介、あとは直接相談が案件の8割を占めています。インバウンドでご相談いただけるケースがほとんどです。M&A事業部以外のメンバーに関してはお客さんの信頼を勝ち得て何かあったときにM&Aへ一緒に繋げたりそういうことを心がけ、意識するように動かしています。
大冨:会社として取ってきた案件って未経験の方にはなかなか任せられないですよね。絶対に収益化したいしお客様にも迷惑かけられない。どう対応しているんでしょうか。
中村社長:基本的にすべての案件そう思っていますが、新人が入っても先輩社員と必ず一緒にやるというスタイルで案件を進めていますので、いい加減なものを出してしまうことはないようにしております。
大冨:業界全体で、自分で取ったアポイントはその人がやり切るという文化がありますので、受託まではよかったけどそこからズタボロになってしまうという話は業界裏話としてあると思います。
中村社長:弊社のやり方だと、基本的にそのような事態は発生しません。会社の実績はあるけれど教育設けていない・スキルも知識も低い人を出すことは私としては不安です。我々はしっかりお客様の期待に応えること、信頼を得ることで次のお客様へつながっていきます。結果として質の高いM&Aを提供できているのでリピーターが多く、紹介の多さに繋がっているのだと思います。
驚異の速さ、1年目の4か月で1本成約
大冨:今の話で言うと、未経験で転職してすぐ案件にアサインされているということなんですが、1年目から稼げているというイメージですか。
中村社長:直近に入った方ですと、4ヶ月で1件成約した社員がいますね。彼が入社して1か月で獲得した案件で、その後3か月で決めていました。非常にスピーディーなマッチングができまして、弊社でも最速の記録になります。
大冨:私はよく転職者の方へ「1年目は修行」とお伝えしているんですが、4ヶ月で成約した人がいるというのは衝撃ですね。
中村社長:弊社では、一人にすべてを任せるのではなく若手と上司の2人態勢でやってもらうんです。案件は2人で2件。その方がしっかりノウハウも伝わるし、逆に上司はソーシングも含めて様々な活動が他にも出来るようになる。今回の4ヶ月スピード成約も、若手一人に任せてたらもっと時間がかかっていた可能性があります。しっかり先輩にコントロールを握ってもらったおかげで早期契約、クロージングに至れたのだと思います。これも弊社の大きな特徴ですね。
大冨:M&Aアドバイザーの成長は、どういうことで実現できると思いますか。
中村社長:間違いなく「成約件数」です。10件の相談途中まで行った案件と1件の成約案件で言うと、雲泥の差です。だから先輩と一緒にやった2件の案件を全部成約した方が、間違いなく成長できます。先輩社員はいろんなことを経験した上で指導をしているので、勉強になるし自分の作業効率もどんどん上がっていきます。1年ほど経てば逆に自分が先輩社員になって部下を持って指導をしてほしい。そのための助走として入ってすぐ案件にアサインしてやっていってもらっています。
一気通貫型のM&A|スキル研鑽に最適な方法
大冨:次に、M&Aの仕事の仕方についてお伺いしたいと思います。御社は一気通貫型か、それ以外か、どちらでしょうか。
中村社長:一気通貫型でやっています。買い手売り手分かれることもなく、ついた担当は一つの案件を最初から最後まで、1案件に2名ほどで行っています。
大冨:一気通貫型のメリット・デメリットがあると思いますが、その中でこのやり方を採用しているのは、どういう思いがあってのことなんでしょうか。
中村社長:一番は、M&Aのスキルが身につくというところです。弊社に入ってくる社員には力をつけてもらいたい。そしたら外へ羽ばたいてもいいし、うちで買った会社の経営者になってもらってもいい、新規ビジネスのヘッドになる可能性だってあるでしょう。力をつけてもらうのが、会社の成長にとっても一番いいんです。
大冨:M&Aアドバイザーとして力をつけた人が会社経営や新規事業の責任者になっていくことは、スキルセット的に可能なんでしょうか。
中村社長:スキルセット的には可能だと思います。経営に携わる経験をたくさん積むこと、あと我々自身会社を複数経営していますので、そういった様子を見ていくと自ずとスキルのある人材が育っていくと思いますね。あとは、まずやってみて!です(笑)
中村社長の人物像
経歴
大冨:経営者様の人物像についてお話いただきたいです。まずは簡単にご経歴をお願いいたします。
中村社長:2004年に大学を卒業いたしまして、大和証券SMBCというM&A投資銀行の会社に入社しました。そこでM&Aを多数経験しまして、その後はラザードフレールという外資系のM&A企業へ入社し、そこからの独立で現在(取材時2023年)15年目に入りそうなところです。
大冨:会社が成長し始めたのは、設立からどのくらい経過したころになるんでしょうか。
中村社長:弊社ですと、3年目くらいから伸び始めました。それまでスタートはむしろ低空飛行でしたね。M&Aの案件が1件決まり大きな収入が入ったのが3年目でした。今でも忘れられないですね。
大冨:新卒で投資銀行やM&Aの仕事をしたいと思ったきっかけはどんな理由なんでしょうか。
中村社長:私は社会人になるにあたってゆくゆくは起業したい、経営者になりたいと思っていたんです。早期に力をつけられる、世の中を知ることができる、当然報酬もあるに越したことないと思うなかで仕事選びをしていて、投資銀行やM&Aの仕事を知りました。経営者になるための近道なのかなと思ってこの業界を選んだというのは正直大きいですね。
大冨:大学生の段階でそこまで未来の解像度を高く描き、そしてそのルートのまま15年やってきて今がある。すごいですね。
中村社長:結果何とかなったという感じですかね。色々ありましたが、M&Aは間違いなく経営者になるための力が付く業務と思っていますし、魅力的な人に会う機会に恵まれていますね。先輩や同僚、お客様などとても勉強になりますし、いい人間関係はたくさんできると思っています。
M&A以外も手掛けるようになった理由
大冨:はじめはM&Aから、現在は不動産や人材なども手掛けていらっしゃいますが、そこへ舵を切ったのはどういう理由があったのでしょうか。
中村社長:M&A会社をやりたい、というわけではないんですよ。我々の経営理念が「胸高鳴る世の中にしていこう」というもので、我々自身もやっていて楽しいしお客さんも嬉しい、ということを実現したいんですよね。思いをつなげるということをビジネスの中で大事にしているので、そういう展開は何だろうという中で物件だったり人材だったりに着手しています。結果的に今のビジネスを行っているという状況ですね。
M&Aの中で大事にしているのは「信頼」
大冨:M&Aの仕事をする中で、大事にしていること・ポリシーはございますか。
中村社長:お客様からの信頼を得ることですかね。報酬を頂いたとしても信頼を得ることが出来なければやる必要がないと思うくらいです。うちの会社は一歩ずつお客さんを増やしていって積み重ねて事業が拡大してきているので、信頼の部分をいい加減にしていたら会社今頃無いなと思う。何が響くかはわかりませんが、信頼を得るということは本当に一番大事だと思っています。
大冨:本当に基本的なところですが、できていない会社というのも多いんですよね。
中村社長:何も教育せずにとりあえず電話させて案件獲得して一人で行かせる、業務も全て一人でやらせるってできるわけがないんですよ。お客様に迷惑をたくさんかけてしまう。よく聞くと嘘ばかりの話をしてしまうんですね。それってお客様に対して非常に不誠実ですし、信頼を得られるわけないじゃないですか。それでも何とかなってしまっているのが、この業界の課題点・問題点だと思います。お客様にサービス提供するのであれば能力の持っている人が行かなきゃならないですし、それを実現することを弊社では組織作りから心がけていることです。
M&A Propertiesの社風
ベースは「いいひと」採用
大冨:では次に社風についてお伺いしていきます。どういう性格の方、どういう前職の方が多いんでしょうか。
中村社長:なかなか難しいんですが、「みんなが思ういい人」が欲しいなと思っています。自分だけよければいい、というのですとチームがうまくいきませんよね。様々なことに気が利くし、期待に応えるというのもその一つだと思います。お客さんの期待に応える、向き合う、仕事する、これがいい人だからできる。お金の部分も大事なんですが、お金だけになってしまうと「今年稼いだしいいか」「小さい案件はいま大きな案件あるし進めなくていいか」となってしまいますよね。ですので、いい人かつ優秀な人に来ていただけると嬉しいですね。
大冨:ちなみに未経験でも採用はされるんでしょうか。
中村社長:もちろん未経験からの育成も過去にずっとやってきているんですが、今はそれだけだと立ち行かないので経験者の方にたくさん来ていただくことも狙っている状態です。未経験の方だと本当に様々なバックグラウンドがありまして、ビール会社出身でしたり食品関係出身、あとは金融や銀行証券出身者が在籍しています。
大冨:ビール会社の営業とM&Aの営業はだいぶ種類が違って飛躍するかなと思うんですが、そこのところどうでしょうか。
中村社長:間違いなく頭の使い方は異なります。ただ、ビール会社の営業の中でも飲食店の経営者に触れているんですね。その経営者の方がどういう人か、信頼の貰い方がわかっているし、業界の理解度も深いので動き方もわかっている。あとはM&Aのスキルさえ身に着けてもらえばお客様としっかり対峙できます。スキルのキャッチアップが大変なのでそれは時間かかってしまうかもしれませんが、その後の成長が速そうとかは採用段階で見ていますね。
求める人物像|プロアクティブな人
大冨:求める人物像としていい人・優秀な人・M&Aに関心がある人などお話していただきましたが、それ以外で言うと何かありますか。例えば営業経験がないとダメとか、中小企業の経営者と対峙経験がないと採用できないなど。
中村社長:実は明確に決めていないです。すべてを満たした人だけ採用します、ってなると採用ができなくなってしまうので、こういう案件をやってもらう目的でこの人に入ってもらおうとか、要所要所で考えています。
ベーシックなところで言うと、未経験者にはある程度簿記の勉強をしてきてほしいですね。営業ができても会社の決算書を読めない人がくるのは厳しいですね。
大冨:M&Aの価値提供の部分でエグゼキューションは重要になってきますから、そこで必要な知識を取りに行くという気持ちがないと難しいですよね。
中村社長:自ら能力を高めていきたい人でないとうちとは合わないですね。例えば事業承継の案件でも、分割したり合併したり様々なものを駆使しながら進めていくので、結構トリッキーな案件が多いんですよ。そこにもついていけるような、プロアクティブな人がいいですね。要は前向きでガツガツしているような人。指示待ちするのではなく、常に常に攻めていく、それで失敗してもいいんですよ。何かわからないことがあれば事前に聞きに来ることもそうですし、こういうことを勉強しようと思って向上心を持って営業していくこと。お客さんに対して気が利くということにつながる、そういう人がいいなと思いますね。
大冨:他の業界と比較したとき、相対的にプロアクティブさって求められるんでしょうか。
中村社長:非常に求められると思います。弊社の場合案件を2人で進めるということもありますが、お客さんからの連絡を速やかに連携して情報連携をしていないと上司が判断を間違ってしまうような事態も発生してしまいます。情報共有もそうですし、それを踏まえてこうじゃないですかと自分の意見を言うことも大事。そういうことを常に求められているのがこの業務と思っていますので、プロアクティブさがないと業務そのものがきつくなってしまいますし、トラブルが増えてしまいますね。
大冨:2人でやるとなると、先輩におんぶにだっこのような状態になってしまう人もいますよね。
中村社長:それだと全然成長しませんよね。なのでプロアクティブでわからないことはどんどんその場でわかるようにして、1つの案件でもしっかり吸収していくことを意識していただきたいですね。
M&A Propertiesの研修制度
大冨:次に研修制度や育成制度についてお伺いしたいです。上司と若手セットで案件を行うことは先ほどお話ありましたが、その他にどのような取り組みをされていらっしゃいますか。
中村社長:入社して最初に1か月弱、みっちり座学もやりますし座学に基づいたモデリングもあります。架電の練習なども含めて合計4週間行います。研修カリキュラムを見て先輩たちが一人一人に教えていくんですね。ただ非常に大変です(笑)逆に言えば新人の方がある程度理解してくれますし、先輩社員がこんなに教えてくれるのだからしっかり成長しなきゃという思いも本人に生まれてきます。研修後の立ち上がりは、制度導入前より随分よくなりました。
大冨:研修制度は運用され始めてどれくらいなんでしょうか。
中村社長:まだ半年で、作ったばかりなんです。それまでは完全にOJTで案件ごとに行っていました。それをすべて体系化させてある程度ベーシックでここはわからなきゃいけないよねという部分を全て網羅しています。これは我々完全オリジナルで作りこみました。
大冨:いわゆる企業概要書の作成や株価算定の仕方は座学で教えやすいと思うんですが、それ以外の部分って感覚値によるものだったりしますよね。それを1か月である程度のレベルにもっていく志は非常に素晴らしいと思います。
中村社長:もちろん研修したから全部一人に任せられるわけではありません。先ほど申し上げた通り、案件を先輩と若手2人体制でやりますので、あの時教えたあれだよ、という指示の呑み込みがスムーズなんですよね。実際にモデリングをやったり初期分析の資料作成も行いますので、実践的な内容が案件に直結していくようなことが多いのも特徴です。
M&A Propertiesの働き方
大冨:次に、働き方についてお伺いしていきたいです。先ほど年収が3000万円、4ヶ月で1件成約などのお話をきいて相当激務なんだろうなと思いましたが、実際どうなんでしょうか。
中村社長:社員はしっかり休みとれていますよ。当然案件の進捗によってムラはありますが、そこは我々も法律を守らなきゃならないので、コンプライアンスや労務などの従いながら業務を進めてもらっています。だからこそ人が足りていません(笑)
大冨:また、ワークライフバランスもとりやすいんでしょうか。
中村社長:作業時間も多いので、必ずオフィスにいなきゃならないわけではなく家で作業を進めている社員もいます。そこは案件や状況次第で、随時相談しながら進めてくださいと言っています。オフィスにいるのも半々くらいですかね。そのくらいやらないと案件がクリアできません(笑)
M&A Propertiesのこれから
大冨:今後の経営戦略についてお伺いしたいです。素晴らしい仕組みづくりが出来ていることは十二分に理解できたんですが、今後はどうされたいんでしょうか。
中村社長:もっともっと大きくしていきたいですね。M&Aの部署が全然人が足りていないんですよ。倍くらいの人数は欲しい状況です。なので本当にM&Aのことだけを考えると、しっかりできる人材がたくさんほしい。うちはいい人採用なので、いい人で仕事のできるガツガツしているような人材が欲しいと思っています。それで案件がこなせるようになると、グループとしてより大きくなれると思うんですよね。いま関東を中心に、大阪に一拠点構えていますが、これをもっともっと全国規模に広げていくこととか、地方に触手を伸ばしてやっていきたいですね。
かつ我々としてはグローバル活動拠点をもっと広げていきたい。日本人の胃袋ってどうしても減っていきますので、日本のすごいプレイヤーたちが海外に出てきて世界で活躍するフィールドを我々自身がサポートしてあげることも非常に大事だと思います。外から魅力的なブランドを日本に持ってくることも併せてやりながら、これから日本の外食含めてもっともっと活性化できるようにしていきたいですね。まだまだやることあると思います。
大冨:海外のブランドを引っ張ってくるみたいなイメージでしょうか。そういうブランドのM&A仲介もありますよね。
中村社長:これがフランチャイズでやるのか合弁でやるのか、もしくはM&Aでやるのか。やり方・手法は様々だと思うんですが、それ全部わかっているのが弊社なんですよ。お客さんのニーズに合わせて最適解をもってこれるというのがうちの強みで、もっと推し進めていくところですね。
大冨:飲食店系、店舗型ビジネスの方にとっては非常に頼りになる存在ですよね。
中村社長:そういう存在になりたいと思っています。まだまだ力不足ですが「頼りになるよ」と言っていただける経営者の方々が多く、二人三脚で一緒に会社を大きくさせてもらっているなという感じがあります。とても楽しいですよ、お客さんから認めてもらったり一緒に大きくなっていくのは。いろんな体験させていただいていますし、仕事としても非常に面白いです。
大冨:年収が高いなどの話もありましたが、なによりお客さんに感謝していただけたり頼られるというのが本当に大事ですよね。ビジネスマン冥利に尽きるといいますか。
中村社長:頼ってこられる方がそれなりの経営者さんだったりするんですよ。100億200億売上のある社長さんから頼られる。その人たちの人生を垣間見えるのも面白いです。
中村社長からのメッセージ
大冨:最後に、他社と御社で内定をもらいどちらへ行こうか悩んでいる方を想定して、中村社長からメッセージをお願いいたします。
中村社長:弊社では、新しく入社された方へ、しっかりとした業務・案件が出来る環境を提供できることを保証いたします。なので早期に力をつけて一人前のM&Aコンサルタントになっていただける環境は提供できるんじゃないかと思います。その後のキャリアパスを描いていくにあたって、当然コンサルタントとしてずっとやっていくのも良いですし、我々自身M&Aをしていくことで会社を広げていく・新規事業を展開していくなどやっていこうと思っていますのでそういったところの責任者になっていただくことも出来るかなと思っています。多様なサービスを保有していますので、M&Aをベースに様々なキャリアの可能性を広げていけます。かつ、稼げる。そういったところを魅力に思っていただければと思います。
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