・FAS業界について詳しく知りたい人
・業務内容から必須スキルまでを知りたい人
・FAS業界入社後のキャリアパスを知りたい人
そんな方のために、本記事では以下のことを解説します。
- FASの業務内容
- FAS業界の構造
- FAS業界へ転職するための必須スキル
以下の実績を持つ筆者が徹底解説します
・M&A仲介会社特化型の転職エージェントの社長
・大手M&A仲介会社、ベンチャーM&A仲介会社で勤務経験あり
・300名以上の転職サポート経験でM&A業界への転職成功ノウハウを確立
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無料で転職相談するFASとは、公認会計士や税理士の経験・資格が活かせる業界です。本記事では、FAS業界の説明から事業内容、FAS業界未経験者の転職難易度、平均年収までを解説します。
必須スキル・中途採用における採用条件・キャリアパスも記載しているため、将来的にFAS業界への転職を検討している方は参考にしてください。
目次
FASとは?
FAS(Financial Advisory Service)とは、企業のM&A・財務に関するアドバイスや支援をするコンサルティングファームです。
コンサルティングファームとは企業の経営課題を解決するために、さまざまなコンサルティングサービスを提供する企業を指します。
主な事業内容は以下のとおりです。
事業内容 | サービスの詳細 |
M&A支援 | 事業や企業の買収選定、売却、交渉支援など |
企業再生支援 | 事業再生に向けた計画策定、資産売却、事業再編、ステークホルダー(利害関係者)との交渉支援など |
企業価値支援 | 事業や企業の価値評価、無形財産、優先株などの評価 |
不祥事や不正に関する調査 | 不正・不祥事に関する調査・報告・再発防止策の立案、防止対策の構築支援など |
FAS企業は証券会社の免許を保有していないため、資金調達に関する業務には深く関われません。しかし、対象企業の調査・分析業務(デューデリジェンス)や企業価値評価業務(バリュエーション)など財務面からのサポートは可能です。
FAS業界未経験者の転職難易度
FAS業界はBig4系FAS、税理士法人系FAS、独立系ブティックFASの3つに分類されています。どの分類に応募するかで転職難易度が変わるので注意です。
例えばBig4系FASに該当する企業の場合、グローバル企業を対象とした大型案件を取り扱っています。年収も業務量に見合った金額が支払われるため、高いスキルや知識が要求されるのです。
しかし、近年ではM&A案件が増加していることから、中途採用条件が緩和されている可能性があります。
そのため、後述する経験・資格があればFAS業界未経験者でも応募できるでしょう。
転職難易度が高いFAS業界への転職成功率をアップさせたいなら、FAS業界に強みを持つ転職エージェントを活用してください。
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無料で転職相談してみるFAS企業の仕事(業務)内容
本章では、FAS企業の仕事(業務)内容を紹介します。
M&A支援業務
M&A支援はFAS企業のメイン業務です。企業に対して、企業全体の戦略策定や方向性を定めるためのアドバイスをするため「M&Aアドバイザリー」とも呼ばれます。
買い手または売り手企業に対し、以下のようなサポートを行うのが一般的です。
- M&A戦略の立案支援
- 候補企業の選定
- 候補企業の財務調査
- 企業との交渉
- クロージング支援
- 価格などの条件調整
- 買収や合併まで契約成立業務 など
基本的には、依頼企業のニーズや状況にあわせて必要な支援を行います。場合によっては、上記の業務をトータルで支援することもあります。
企業・事業再生業務
経営状況が悪化した企業や事業の再生支援を行うのも、FAS企業のメイン業務です。担当企業が業績不振や資金不足になった原因を把握したうえで、以下の提案・交渉を行います。
- 事業再生計画の策定や実行支援
- 銀行との融資交渉
- 利害関係者(ステークホルダー)との交渉
- 財務再構築、資産売却などの提案
以前は、業績悪化や不祥事発生後の事業再生に関する依頼が多い傾向にありました。近年ではデジタルテクノロジーを駆使して、不正や不祥事の兆候を事前に防止するという依頼が増加しているようです。
取引対象企業に関する調査業務
M&A取引(トランザクション)の価値を最大化・成功するために、取引対象企業に関する調査(デューデリジェンス)を行う業務です。トランザクションサービスとも呼ばれています。
M&Aのプロセスでは、売り手企業から自社情報が開示されるのが一般的です。買い手企業は開示された情報をもとに企業価値評価(バリュエーション)を行い、買収価格を検討します。
しかし売り手企業の情報をもとに買収を進めるのはリスクが大きいので、買収価格が妥当かをさまざまな手段を用いて調査します。取引対象企業に関する調査(デューデリジェンス)を行わなければ、リスクのある企業を買収してしまうかもしれません。買い手企業が損をしないためにも、財務・税務・ビジネス領域まで調査し、買収すべきかを判断しています。
企業価値評価支援業務
FAS企業では、買収対象企業の価値を適切に評価する(バリュエーション)業務を行います。対応業務は以下のとおりです。
- 企業や事業の価値評価
- 無形資産の時価評価・買収企業の財務諸表に反映する手続き
- 監査業務に関連する減損テスト
- 種類株式・転換社債・新株予約権の評価など
優位な立場で価格交渉を進められるように、さまざまな支援を行います。前述の取引対象企業に関する調査業務で入手した情報をもとに、企業価値評価支援を実施します。
不祥事や不正に関する調査業務
不祥事や不正に関する調査(フォレンジック)業務もFAS企業が担う業務のひとつです。対応業務は次のとおりです。
- 不祥事や不正に関する調査・報告
- 再発防止策の立案
- 不祥事や不正のリスク把握
- 防止対策の構築支援
- 不正会計、横領の調査・報告
- 法規制遵守体制の構築支援 など
例えば横領や賄賂など、財務に関する不正が判明した場合は、決済書・キャッシュフローをもとに不正の精査を実施。その後は不正防止のマニュアル作成、不正防止体制の構築と幅広く支援します。
M&A戦略立案・統合作業業務
近年では、M&A戦略立案・実行支援、M&A後の統合作業(PMI)業務もFAS企業が担うようになりました。経営理念・方針・業務フローが異なる複数企業を統合する際に、事業が円滑に進められるよう支援します。
FAS業界の構造
前述にも記載したとおり、FAS業界は3つの構造に分類されます。それぞれ解説します。
Big4系FAS
Big4系FASとは、世界四大監査法人である以下の4社を指します。
- KPMG
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー
- PwCコンサルティング
世界各国にメンバーファームや関連会社を展開しているのが特徴です。多国籍企業や上場企業の監査・税務・コンサルティング業務を担っています。
税理士法人系FAS
税理士法人系FASとは、国内会計事務所や税理士法人を母体とした企業です。以下のような企業が税理士法人系FASに該当します。
- AGSコンサルティング
- みらいコンサルティング
- 赤坂会計事務所
- 南青山アドバイザリーグループ など
依頼主である経営者との距離が近く、さまざまなコンサルティングを担います。
独立系ブティック型FAS
少数精鋭かつ中堅規模の企業を対象としているのが、独立系ブティック型FASです。以下のような企業が独立系ブティック型FASに該当します。
- フロンティアマネジメント
- 経営共創基盤
- 山田コンサルティンググループ
- J-TAPアドバイザリー など
少数精鋭制のため、M&A特化型など特定のサービスを提供していることが多いです。
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無料で転職相談してみるFAS業界の平均年収
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人1人あたりの平均年収は460万円だということがわかりました。
転職先やポジションによって年収は変動しますが、FAS業界の平均年収は高めです。その分、高度な専門知識・スキルが必要とされます。
【Big4系の平均年収】
企業名 | 平均年収 |
KPMG | 1,328万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1,393万円 |
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー | 1,422万円 |
PwCコンサルティング | 1,316万円 |
各社の平均年収を比較すると、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーが一番高いことがわかりました。
【ポジション別平均年収】
ポジション名 | 平均年収 |
アナリスト | 600万円〜 |
アソシエイト | 600〜900万円 |
シニアアソシエイト | 900万円〜 |
マネージャー | 1,000万円〜 |
シニアディレクター | 1,200万円〜 |
パートナー・ディレクター | 2,000万円以上 |
経験が浅い人は「アナリスト」というポジションからスタートすることがほとんどです。それでも平均年収は600万円なので、一般的な職種で働いている人よりも多くもらえます。
<注意点>
FAS企業は監査法人(会計法に基づいて企業の監査を行う法人)のため、同じポジションで10〜15年活躍すると退職金として積み立てる原資がなくなってしまいます。
退職金を多くもらうには昇進し続ける必要があります。しかし、企業によっては退職金が支給されないこともあるので注意です。
FAS業界へと転職するために必要な経験・資格
近年ではM&A案件が増加していることから、中途採用に関する要件が緩和されている可能性があります。しかし、本章で紹介している経験・資格を保有していれば、FAS業界への転職に有利となるでしょう。
FAS業界未経験者で、転職を検討している方は参考にしてください。
FAS業界へと転職するために必要な経験
FAS業界へと転職するために必要な経験は以下のとおりです。
- 財務会計業務の経験
- 銀行、保険、事業会社での就業経験
- コンサルティング経験
FAS企業では財務分析業務をメインに担います。そのため、財務会計業務の経験があれば転職に有利となるでしょう。
財務会計業務の経験がなくとも、銀行、保険、事業会社で経営企画に携わったことがあれば高く評価されるかもしれません。
またFAS企業では経営者のニーズを把握したうえで、適切なアドバイスを提案する必要があります。そのため、経営コンサルティングや財務系のプロジェクトに参画した経験があれば、活かせるでしょう。
FAS業界へと転職するために必要な資格
前述したとおり、FAS業界では財務業務をメインに担当します。そのため、FAS業界未経験者でも以下の資格を保有していれば、転職に有利となるでしょう。
資格名 | 特徴 | 受験資格 | 料金(税込) |
米国公認会計士 | 米国各州が認定する資格会計・監査・税法の知識を保有している証明となる | 州によって異なる | ・科目別の受験料(1科目ごと): $344.80 ~ $364.80 ・国内受験の場合は追加料金の支払いが必須1科目ごと:$390.00 |
公認会計士 | 経済界最高峰の国家資格税務、コンサルティング、経理に関する知識を保有している証明になる | なし | 19,500円 |
日商簿記(2級以上) | 会計に関する知識を保有している証明になる | なし | 1級:8,800円 2級:5,500円 ※事務手数料550円 |
税理士 | 税務代理、税務書類方法の知識を保有している証明となる | 学識、資格、職歴、認定、いずれかの条件に該当すれば受験可能 | 1科目:4,000円 2科目:5,500円 3科目:7,000円 4科目:8,500円 5科目:10,000円 |
この資格の中で、比較的難易度が低いのが「日商簿記」です。誰でも受験できるので、保有しておくと良いかもしれません。
FAS企業での中途採用における募集要項
この記事では、FAS企業での中途採用における募集要項を紹介します。Big4系か独立系かによって、求められる経験・スキルが異なるので参考にしてください。
KPMG
KPMGは世界四大監査法人(Big4系FAS)です。多国籍企業や上場企業の監査からコンサルティング業務まで、幅広く対応しています。
求められる経験・スキルは以下のとおりです。
前提条件 | 大卒以上、ビジネス英語、Wordなどの操作が可能 |
いずれかの業務・勤務経験(目安:3年以上)が必須 | ・M&Aまたは企業再生に関するアドバイザリー(投資銀行、証券会社、会計事務所出身者) ・企業/事業価値評価業務財務デューデリジェンス業務 国内金融機関における融資、不良債権処理、調査、ファンドマネージャー業務戦略系コンサルティング会社におけるM&A関連コンサルティング業務 ・一般事業会社における事業企画/経営企画/投資審査業務4大会計事務所、国内監査法人または税理士法人での勤務 |
優遇条件 | 公認会計士、税理士、証券アナリストの資格 |
業務内容 | M&A(合併、株式交換、会社分割、買収、売却、資本提携)に関するアドバイザリー業務M&A案件における企業/事業価値評価業務無形資産の評価業務M&A案件におけるストラクチャリング業務 |
必須条件が何らかの業務・勤務経験(目安:3年以上)のため、経験が浅い方は別の企業に応募すると良いでしょう。
AGSコンサルティング
AGSコンサルティングは、Big4系FAS出身者が多く活躍している企業です。公認会計士・税理士・コンサルタントが、M&Aや事業再編などをサポートしています。
いずれかの業務・勤務経験・知識が必須 | ・公認会計士かつ、監査法人での会計監査業務経験(目安:3年以上) ・税理士かつ税理士法人や会計事務所での税務業務経験(税理士科目合格者も可) ・財務分析経験日商簿記(2級以上)の資格または同等の知識 |
優遇条件 | FAS業務経験不正調査経験など |
業務内容 | 株式価値算定業務M&A戦略業務M&Aにかかる会計・税務相談業務事業再編構築支援業務など |
AGSコンサルティングでは特に公認会計士、税理士の資格と勤務経験が重視されています。そのため、該当する経験があれば応募できるでしょう。
フロンティアマネジメント
フロンティアマネジメントは経営コンサルティングやM&Aアドバイザリーを得意とする企業です。幅広い案件に挑戦できるので、経験が浅い方もスキルアップを実現可能です。
必須条件 | ・財務、企業会計に関する知識/スキル ・Microsoft Officeソフト(Excel、Power Pointなど) ・プレゼンテーションスキル |
あれば活かせる資格・経験 | ・公認会計士 ・税理士 ・USCPA ・証券アナリストの資格データサイエンス ・UI/UXデザイン経験 |
優遇条件 | ・プロジェクトマネジメントスキル戦略ファーム ・FAS企業での勤務経験監査法人、ファンド、投資銀行での勤務経験 ・小売/流通/消費財等の事業会社での経営企画や財務経験 ・BtoC事業会社におけるマーケティング戦略、ブランディングに関する経験(目安:5年以上) |
業務内容 | ・経営執行支援 ・中長期戦略策定 ・マーケティングやDX支援 ・新規事業創出業務 など |
フロンティアマネジメントでは、財務や企業会計に関する知識・スキルなどがあれば応募できます。他の2社と比べて、必須条件が緩和されているので挑戦しやすいでしょう。
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無料で転職相談してみるFAS業界入社後のキャリアパス
FAS業界入社後のキャリアパスを紹介します。経験が浅い人の場合は、アナリストからスタートするケースが一般的なようです。
入社3〜4年後には昇格する方もいるため、30代のうちに年収1,000万円以上も目指せるでしょう。
アナリスト
経験が浅い人は基本的に「アナリスト」からスタートします。平均年収は600万円程度です。
業務内容は以下のとおりです。
- データ収集・マーケティング業務
- お客様先への訪問・ヒアリング
- 社内事情の調査
- 各資料の作成
さまざまな業務を担当できるので、会計・財務に関する知識など、コンサルタントに必要なスキルを身につけられます。経験を積めば2〜3年ほどでアソシエイトへ昇進可能です。
コミュニケーションスキルや対応スキルが高ければ、1年で昇格も目指せるでしょう。
アソシエイト
アソシエイトはアナリストが収集したデータや作成資料をもとに仮説を立て、さまざまな検証を行う業務です。入社3年目以降の社員が担うポジションで、平均年収は600〜900万円です。
経験が浅いうちは、シニアアソシエイトやマネージャーに相談しながらプロジェクトを立案・遂行します。
シニアアソシエイト
アソシエイトの経験を積み、一人でコンサルタント業務を任せられるレベルになるとシニアアソシエイトへの昇格が可能です。
一般的には入社4〜6年目の社員が担うポジションで、平均年収は900万円以上。お客様への直接交渉やマネージャーの指揮下でプロジェクトを遂行するのがメイン業務です。
マネージャー
FAS業界でのマネージャーは、一般企業における部長クラスの役職です。シニアアソシエイトを経て、プロジェクト責任者として任せられると判断された場合にステップアップできます。
入社7年目以降の社員が担うポジションで、平均年収は1,000万円以上です。業務内容は次のとおりです。
- 予算・進捗管理
- メンバー育成・管理
- 新規クライアント・案件獲得のための交渉
プロジェクト管理だけでなく、メンバー育成にも対応します。
シニアディレクター
プロジェクト責任者としての業務遂行力とマネジメント力が評価されれば「シニアディレクター」へと昇格できる可能性があります。平均年収は1,200万円以上です。
マネージャーのときよりも、難易度の高い案件や大規模案件を担当します。また新規クライアント・案件の獲得もメイン業務です。
パートナー・ディレクター
パートナー・ディレクターは、FAS業界において最高ランクの役職です。営業から経営層として採用・育成活動まで行うなど、業務内容は多岐に渡ります。
パートナー・ディレクターとして活躍できる人材はほんの一部です。その分、働きに見合った給与が支払われます。平均年収は2,000万円以上ですが、上限は設定されていません。
そのため、実績次第では年収5,000万円以上も目指せます。
FAS・M&Aコンサルタントの違い
FAS企業の仕事(業務)内容のひとつに、M&A支援業務があります。この業務はM&Aコンサルタント企業でも行っています。2社の違いは以下のとおりです。
業態 | 業務内容 | 求められるスキル | 平均年収 | 特徴 |
FAS企業 | ・M&A支援業務 ・取引対象企業に関する調査業務 ・企業価値評価支援業務 ・不祥事や、不正に関する調査業務 ・M&A戦略立案/統合作業業務 | 財務・会計分析に関する知識やスキル | 700〜900万円 | ・監査法人が運営 ・対象企業の調査/分析(デューデリジェンス)や企業価値評価(バリュエーション)支援が得意 ・買収後の統合作業(PMI)も対応 ・証券会社の免許を保有していないため資金調達業務に深く関われない ・財務に特化したサービスを提供 |
M&Aコンサルタント企業 | ・M&A支援業務 ・人材の能力開発 ・給与制度の改革 | 論理的思考力やプレゼンテーション能力 | 500〜1,000万円 | ・経営戦略のひとつとしてM&Aを提案 ・資金調達/対象企業の調査、分析(デューデリジェンス)は行わない ・専門を問わない幅広いサービスを提供 |
FAS企業とM&Aコンサルタント企業の違い、1つ目は事業内容です。FAS企業は財務に特化したサービスを提供していますが、M&Aコンサルタント企業は幅広いサービスを提供しています。
FAS企業では、M&A支援や企業価値評価がメイン業務です。対してM&Aコンサルタント企業は、経営戦略で必要な場合にM&Aを提案することがあります。
お客様のニーズによってはM&Aではなく、人材の能力開発や給与制度の改革を提案することもあります。
事業内容が異なるため、求められる経験やスキルが若干違います。FAS企業で活躍したい場合は財務に関する経験や知識、資格が必須となるでしょう。
FAS企業・M&Aコンサルタント企業どちらも一般の平均年収460万円より高めです。責任感の高い業務に携わるので、その労働に見合った給料が支給されます。
FASは激務?転職する際の注意点
この記事を通じて、FAS企業の仕事(業務)内容、構造、平均年収、キャリアパスが把握できたはずです。そのうえで、FAS企業に転職したいと検討しているならいくつかの注意点を知っておきましょう。
これらを事前に知っておくことで、入社後のミスマッチを避けられます。
稼働時間が長くなる
複数の案件を同時進行するケースが多いため、進捗次第では残業時間が長くなる可能性があります。
転職先にもよりますが、FAS企業全体の平均残業時間は40時間程度です。繁忙期の場合は残業時間が50時間を超える可能性もあります。場合によっては休日出勤も発生するでしょう。
稼働時間が長くなりハードではありますが、活動に見合った給与は支給されます。
希望の業務に携われない可能性がある
FAS企業への転職を目指したい方の中には、担当したい業務が決まっている方も少なくありません。しかし、転職先の社内状況や適性によっては希望の業務に携われない可能性があります。
経験を活かせない業務を担当してしまえば、将来のキャリアパスに影響がでるかもしれません。そうならないためにも事前に口コミを確認したり、FAS企業の転職に強いエージェントに内部情報を聞いたりしてみてください。
特にFAS企業の転職に強いエージェントを活用すれば、経験が活かせるFAS企業を紹介してもらえる可能性があります。
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無料で転職相談してみるクロスボーダー案件に携われない可能性がある
Big4系FAS企業以外に転職する場合、クロスボーダー案件(国際間での取引)に携われない可能性があります。なぜならBig4系FAS企業以外は国内案件を担当することが多いためです。
英語スキルを活かしたい方は、クロスボーダー案件を担っているFAS企業を選択する必要があります。企業サイトや求人票を確認し、どのような案件を取り扱っているかチェックしてみましょう。
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無料で転職相談してみるFAS業界の今後の展望
FAS業界への転職を希望する人の中には、将来性が気になる方もいるでしょう。結論からいうと、現在もマーケットが拡大中であるため安定したニーズがあるといえます。
少子高齢化に伴い、日本のマーケットは縮小している状態です。海外の成長市場を取り入れることで、日系企業も発展していくと考えています。
しかし海外進出を実現するためにイチから事業を立ち上げるのは大変です。また事業が軌道に乗るまでに時間がかかるなどのリスクも生じるでしょう。
そのリスクを軽減するためにもM&Aを実施しようと検討している経営者は多いのです。M&Aには高度な専門スキルが必要になるので、プロであるFAS企業に依頼する方が増えています。
M&Aに関する経験やスキルは誰にでも習得できるものではありません。市場価値の高い人材として成長できることから、選択できるキャリアパスもさまざまです。
経験を積めば、M&Aのプロや大手事業会社の経営企画部へと転職、ベンチャー企業のCFOなども目指せるでしょう。
まとめ
本記事ではFASとは何かから、FAS業界未経験者の転職難易度、平均年収までを解説しました。
財務に関する経験・知識があれば、FAS業界未経験者でも応募可能です。高度な専門スキルが必要になるため、30代には年収1,000万円も達成できるでしょう。
FAS企業にはメリットだけでなく、残業時間が多いといったデメリットもあります。しかしその分、月給や賞与が高く設定されているので、モチベーションをキープしたまま働けるでしょう。
今後もM&A案件が増加することから、FAS業界のニーズも安定しています。将来性抜群なFAS企業で働きたい方はぜひ弊社ユニークボックスに相談してみてください。経験豊富なキャリアアドバイザーがこれまでの経験を踏まえて、最適な求人をご紹介いたします。お気軽にお問い合わせください。
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