・M&A仲介会社に勤務している人
・M&A仲介会社の転職をしたい人
・M&A仲介会社に新卒で志望している人
そんな方のために、本記事では以下のことを解説します。
- M&A仲介からの転職先やキャリアパスの例
- M&A仲介で身に付くスキル
- 転職に役立つ情報
近年M&A仲介への転職は注目を集めています。その中で、M&A仲介会社に転職したい方から、自身のキャリア形成に際して、M&A仲介会社への転職がどのようなインパクトを与えるのかというご相談をいただきます。
今回は、M&A仲介「からの」転職先や、人生の展開について解説をしていきます。
以下の実績を持つ筆者が徹底解説します
・M&A仲介会社への転職に特化した転職支援サービスである合同会社ユニークボックス代表
・大手M&A仲介会社とベンチャーM&A仲介会社に勤務していた
・300名以上の方との面談を通して、M&A業界の転職を成功させるノウハウを確立
数多くの転職エージェントが存在していますが、「実際に勤務していたからこそ可能な独自の選考対策」が可能な会社はかなり少ないです。その中でも、弊社は大手とベンチャーの両方のM&A仲介会社で勤務したことがあるため、業界では稀有な存在として認知していただいています。
M&A仲介経験者は、転職市場でも評価される
M&A仲介業界は、まだ歴史の浅い業界であり、転職市場で着目され始めたのもここ数年の話です。そのため、今までM&A仲介をからめた王道のキャリアステップがなかったのですが、だんだんとM&A仲介から転職するかたの事例も出てきており、王道が形成されてきております。
M&A仲介からの転職先で多い業界は8選
M&A仲介からの転職先で代表的なものは、8つ存在します。
- 同業への転職
- 経営企画への転職
- FASへの転職
- 金融機関
- コンサルティングファーム
- PEファンド
- 独立
- 起業
一つ一つ解説をしていきます。
同業への転職
M&A仲介会社から仲介会社へ転職される方も多いです。近年M&A仲介会社もスタートアップから急成長中のベンチャー企業まで様々存在しています。
今、活躍する急成長ベンチャーは、ほとんどが私がこの業界に入った時はまだ存在していなかった会社です。
そのため、以前は同業間の転職は少なかったですが、会社の選択肢が増えたことでそのような事例も増加しています。
特に多いのは、大手M&A仲介会社からベンチャーのM&A仲介会社へ転職する事例です。
>>大手M&A仲介からベンチャーの同業へ転職する3つの理由!
経営企画への転職
M&A仲介会社は営業的な側面が強い仕事です。このため、一部の方は、営業的な側面が強い仕事よりももっとアカデミックな部分が強い仕事や、専門性の高い仕事を極めたいと思っている方は経営企画へ転職するケースが多いです。
筆者の短な転職事例としては、大手M&A仲介会社から大手人材会社の経営企画や、大手IT企業の経営企画職への転職事例がございます。
転職先として人気の経営企画への転職も狙えるのは大きなメリットですね!
FASへの転職
M&Aコンサルタントとして、もっと専門性を高めたいという方に多いのが、FASへの転職です。FASの仕事で求められることは、デューデリジェンス業務や、M&Aアドバイザリー業務(FA)を通じて、大型のM&AやクロスボーダーM&Aを支援していく仕事です。
一般的にM&A仲介会社が手がける事業承継をはじめとした中小企業同士のM&Aでは、専門性よりも、営業力や人間力等のほうが求められるため、仕事の志向性が専門性の方に向いた方は、FASへの転職を目指す方もいらっしゃいます。
金融機関
金融機関から転職してくる方が多い業界でもありますが、金融機関へ転職する方が多い業界でもあります。
特に多いのが、金融機関のM&A部門です。現在、銀行や証券などの金融業界は、低金利やマーケット環境の変化によって変化してきており、M&Aをはじめとする手数料ビジネスを強化しています。
その流れに乗って、M&Aのプロとして、金融機関のM&A部門へ転職される方も多いです。
コンサルティングファーム
M&A仲介の仕事をする中で、M&Aしかソリューション提供ができないことに不甲斐なさを感じる場面があります。その時、M&Aもやっているコンサルティングファームに在籍していれば、顧客満足度をもっと高めることができるなと感じます。
一定数、それを理由に実際にコンサルティングファームに転職する方もいらっしゃいます。
なお、具体的なコンサルティングファームとしては、船井総研や山田ビジネスコンサル等の日系ファームが多いです。
PEファンド
採用数の絶対数が少ないため、PEファンドに転職する人数は少ないですが、M&A仲介からも一定数が採用されています。
M&A仲介会社からすると、PEファンドは買い手の顧客に当たるため、一部のM&Aコンサルタントは、仲の良いファンドに転職することがあります。
独立
M&A仲介会社で活躍した方の中には、独立する方もいらっしゃいます。もちろん、面接で独立したいことを言うわけにはいきませんが、独立できるくらい一生懸命に働いて一流のM&Aコンサルタントになる旨を伝える分には良いと思います。
起業
全く別の業界で起業する方もいらっしゃいます。中には、買い手として懇意になった方から出資していただくケースもあるようです。後述しますが、経営者との人脈ができるのはメリットですよね。
無料で転職相談してみるM&A仲介の仕事で身に付くスキル
M&A仲介からのキャリアパスはかなり広く選択肢を持てることがお分かりいただけたかと思います。では、どんなスキルが評価されてM&A仲介の仕事を経験した人は次の転職や起業でも有利に進めることができるのでしょうか。
- 営業力
- 交渉力
- M&Aの知識
- 財務や法務、ビジネスに関する知識
- 経営者との人脈
- 幅広い業界へのビジネスモデル
一つ一つ解説していきます。
営業力
結論、営業力がある人はどんな環境でも活躍することができます。営業力がお金を生み出す力だからです。また、M&A仲介の仕事は様々な仕事の中でも、無形商材で会社を扱うため、仕事の何度は最高峰であると考えることができます。
交渉力
M&A仲介の仕事は、様々なステークホルダーの利害関係を理解しながら落とし所を探していく仕事です。そのため、調整力や交渉力が身につきます。
M&Aの知識
FASや銀行に転職する場合は、M&Aの知識は必須ですよね。それだけではなく、起業する場合も今日の日本で成功を掴むためには必要な知識だと思います。
今やM&Aなしには事業を拡大することはできないからです。
財務や法務、ビジネスに関する知識
M&A同様にこれらの知識も身につきます。理由は、M&Aのプロセスでは、しばしば弁護士や会計士が登場し、交渉相手になることがあるからです。
経営者との人脈
経営者との人脈は独立や起業するときに大変に役立ちます。これだけ多くの会社の社長とであることができる仕事は珍しいと思うため、魅力に映るからも多いのではないかと思います。
幅広い業界へのビジネスモデル
M&Aの仕事は、案件と言う形で様々な業界の様々な仕事を、知ることができます。もちろんうまくいっている会社もそうでない会社にも触れることができるので、その業界の勝ちパターンや勝ちパターン同士の共通点を知ることができます。
まとめ
M&A仲介からの転職やキャリアパスについての理解は深まりましたでしょうか。M&A仲介の社会的地位が向上し、キャリアパスはますます広がっています。
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